山崎法律事務所

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ナズナ想

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PATERNALISM

PATERNAL(パターナル)というのは,「父性的な」「父性の」という意味です。
「母性」のMATERNITY(マタニティー)はよく知られていると思います。
そして,PATERNALISM(パターナリズム)というのは,「父権主義」,「国父主義」,「国親主義」という意味になります。
例えば,道路交通法のシートベルト規制,ヘルメット規制などがこのPATERNALISMの例です。
シートベルトやヘルメットを着用しなくても,直接には誰にも迷惑をかけませrん。
交通事故にあったときに,そのシートベルトやヘルメットを着用していなければ,死亡する可能性が高くなるだけです。
そこで,国家(他人)が,交通事故で死亡する危険のある国民を守るために,国民にシートベルトやヘルメットの着用を義務づける。
これをPATERNALISMといいます。
そして,このように,国家が,その国民を守るためという名目で,法律により規制を行うことをLEGAL PATERNALISMといいます。
LEGAL(リーガル)というのは,「法的な」,「法律による」という意味です。
シートベルトやヘルメットが義務化される前はシートベルトやヘルメットを着用する人が多くはありませんでした。
しかし,シートベルトやヘルメットを着用していた方が安全であることは知っていました。
ただ,周りでシートベルトやヘルメットを着用している人が少なければ,シートベルトやヘルメットの着用を躊躇してしまいます。
また,同乗者もシートベルトをしてもらっていた方が運転をしやすいのですが,「シートベルトを着用して」と頼むと,運転に自信がないように思われそうで言い出しにくいということもあります。
だから,法律で義務化された方が,シートベルトやヘルメットを着用しやすいし,同乗者にもシートベルトを着用することを求めやすくなります。
他方で,PATERNALISMは,その名称が示すように,国家が父親のような立場で国民に関与してくるわけでして,父親は古くは子供に雷を落とす存在でしたので,国家が国民を守るためにその国民に不利益な処分をおいなうことがセットになります。
シートベルトやヘルメットの着用については,反則金や違反点数とセットになっています。
少年法では,少年院送致に代表される保護処分とセットになっています。
少年審判は,少年法・少年審判規則に基づいて行われ,刑事訴訟法の適用はありません。
これは,少年審判で言い渡される処分が,刑罰ではなく「保護処分」だからという理由からです。
そのため,成人の刑事裁判では制限されている証拠についても少年審判では調べることができますし,成人の刑事裁判と比べようもないほど簡単な手続で事実認定が行われます。
また,少年が行った非行だけでなく,その家庭環境なども考慮され,同じ非行でも家庭環境によっては少年院に送致される少年と少年院に送致されない少年が存在します。
また,覚醒剤の初犯や万引きの初犯といった,成人では執行猶予が付いて刑務所に服役しないことが多いような非行でも,少年であれば少年院に送致されます。特に覚醒剤の場合の少年院送致率は9割程度です。
これは,PATERNALISMに基づく考え方,国家が悪い環境から少年を保護するという考え方に基づいているからです。
しかし,少年院に送致されると一定期間社会から隔離されますので,刑務所に服役することと違いはありません。
このように,LEGAL PATERNALISMは,個人の自由を大きく制約することにもなりますので,個人の自己決定・自己責任を可能な限り尊重しようという考え方であるLIBERALISM(リベラリズム=自由主義)からは批判されています。
アメリカ合衆国で,少年法が改正され,成人と同様の手続になった背景には,このLIBERALISMがあるといわれています。
実は,私は大学院時代,田中久智教授の刑法ゼミに4年間参加していたのですが,中村直美教授の法哲学ゼミにも4年間通っていました。
4年間のうち,2年間はマンツーマンのゼミでした。
大学院のゼミでは,ドウォーキン著の「FAIRNESS AS JUSTICE」(フェアネス アズ ジャスティス=公正としての正義)を英書で講読していましたが,今ではどのような内容か覚えていません。
この中村直美教授が,学部の基礎法学の法哲学で講義をしていた内容がPATERNALISMでした。
昨日,裁判所に早く着いたので,自動車に付いているテレビでワイドショーを見ていたところ,津波警報が出ていたにもかかわらず海に出ていたサーファーやギャラリーの話題が出ていました。
LIBERALISM的には,津波警報が出ていることを海上保安庁が知らせた後は,津波がくることが分かっていて海にいる人たちは,そのように自ら決めたことですので,その結果として津波にのみこまれて死亡してもそれは自らの決定の結果に過ぎないと言うことができます。
しかし,ワイドショーのキャスターは,危ないのでそんなことはやめて欲しいですねと言うようなコメントを言っていました。
PATERNALISMだな。
ふと思いました。


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コメント(1)

Purse Party (2010年4月 9日 09:51)

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ストレスフリー

裁判での解決としては,判決と和解が主なものです。
和解というのは,当事者が我慢し合えるところで妥協点を見つける手続と思います。
そのため,和解が成立したとしても少なからず不満が残ることは珍しいことではないと思います。
それでも,和解により判決による場合にリスクを回避することができます。
ところで,裁判では当事者は大きなストレスを感じることがあります。
これはご自分で裁判を追行されている本人訴訟の場合だけでなく,弁護士を代理人に選任している場合にもあるようです。
特に,裁判を起こされた被告の立場では,そのストレスは大きいようです。
和解が成立して安堵の表情を浮かべていた方がいました。
きっと,この裁判でのストレスから解放されてほっとされたのでしょう。
和解には,裁判のストレスから解放されるというメリットもあります。


弁護士控え室

今日も日弁連での会議で東京にいました。
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ちなみに,東京高地裁は,弁護士,検察官,裁判所職員の身分証明書を携帯していなければセキュリティーチェックを受けなければなりません。
さて,東京高地裁に弁護士控え室がありましたので入ってみました。
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それでも,熊本地簡裁の弁護士控え室よりも広くて,テーブルセットも多く置いていました。
相談室もいくつかありました。
熊本地簡裁の弁護士控え室にもかつては相談室があったのですが,残念ながら今ではなくなっています。
それからコピー機も置いていました。
ただ,福岡高地簡裁の弁護士控え室と違い,書籍は置いていませんでした。
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ところで,日弁連には会員執務室というものがあるのを今日知りました。
依頼者との打ち合わせで初めて使いましたが,使い勝手が良いものでした。


弁護士を採用する自動車学校

弁護士大増員時代の中で,弁護士が法律事務所ではない企業に就職する例が増えてきています。
その大部分は東京の企業だそうですが,富山市に本店がある北陸銀行,岡山市に本店がある中国銀行でも新人弁護士を採用するそうです。
待遇としては大学院卒業程度と同じだということです。
平均的な能力で言えば,弁護士の方が法学部卒業者(法学士)よりも法律の知識もあり,法的思考ができます。
そのような能力を期待しての採用でしょう。
さらには,岡山県の自動車学校の中には新人弁護士を社員として採用する企業もあるそうです。
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日本でも,アメリカ合衆国並みに弁護士が増えるならば,政権や中央官庁の中枢を弁護士が担うようになるのでしょうか。


猫がいました。

プリウスを定期点検に出しました。
今日の熊本は雨でしたが,熊本地方裁判所まで歩きました。
法律事務所は裁判所の近くにだけあるのではありません。
私の事務所のように,裁判所に距離があるところにある法律事務所もあります。
そのように少し裁判所から離れた法律事務所から歩いて裁判所に向かっている弁護士とすれ違うこともありました。
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運動は体に悪い

私の事務所はビルの7階にあります。
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この階段を5階,6階,7階と上っている姿を見ると,何か悟りを開きそうです。
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定期点検は午後3時から午後5時ころまで行われます。
今では,午後3時過ぎにビルまで戻ってきて定期点検のときには,午後5時まで待とうかと思うことがあります。
今では7階まで階段を上るのにも一大決心が必要です。
弁護士にも基本的な体力が必要です。
そこで,少し歩こうと思いました。
そこで,事務所があるビルから熊本地方裁判所まで歩いて往復してみました。
疲れてしまいました。
「運動は体に悪い。」というかつてのボス弁の言葉を思い出しました。


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