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弁護士コラム「ナズナ想」
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HOME > 弁護士コラム「ナズナ想」 > 少年事件 > 涙

弁護士コラム「ナズナ想」

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昔は,男は人前で涙を見せないものだのような教えがあったように思います。
私は,父の涙をあまり見たことがないように思います。
父親は泣いてはいけないと思っていました。
私の娘は,父親はよく涙を流すと思っているかもしれません。
中村雅俊さん主演の「われら青春」というドラマでは,「涙は心の汗だ。」という言葉がおく出てきました。
エンディングテーマの歌詞にもありました。
一通り涙を流すと落ち着くこともあります。
私の法律相談や打ち合わせでも,相談者や依頼者が涙を流すことがあります。
それぞれ事情がありますから。
そういえば,少年事件でも,少年が涙を流す光景を見ることは少なくありません。
少年事件の付添人はたいてい1人ですることが多いのですが,他の弁護士と一緒にした事件もあります。
その事件で,少年は少年鑑別所にいました。
私と話をしていた少年の目から次第に涙があふれてきて,一緒にしていた弁護士が驚いたこともありました。
また,少年事件では,審判廷で涙を流す少年の姿を見ることもありました。
少年事件の審判は,それなりに感銘力があったようです。
ただ,最近の少年審判では,少年が涙を流す光景に出会うことが少なくなりました。


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コメント(1)

木村 有子 (2010年6月23日 09:52)

確かに父の涙は見たことなかったです。兄の涙は成人してからもしょっちゅう見ました。男は大変ですね。先生のブログ初めて拝見しました。ブックマークさせて頂きます。勉強になります。先生も今日は九州ひどい雨みたいですが、世のため頑張ってください。応援します!!時々お電話させて頂いた木村です。


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部屋と・・・

飛行機に乗ると,機内サービスとして音楽を聴くことができることがあります。
私はJALを利用することが多いのですが,JALのJALMOOOVEチャンネル10が,Jポップ・メモリーズといって,少し懐かしい歌謡曲を流しています。
今月は,この中に平松愛理さんの「部屋とYシャツと私」があります。
この歌は,女版関白宣言といういわれ方もする歌だったと思います。
ところで,この歌は,「人生の記念日には君は綺麗だと言ってその気でいさせて」という歌詞で終わります。
言葉で表現することは大切なことだと思います。
私は,入籍した日と結婚式を挙げた日が違う日だったのですが,妻の生前には,この2つの日を両方ともお祝いをしていました。
もちろん花も買っていました。
海援隊の贈る言葉という歌に,「求めないで優しさなんて臆病者の言い訳だから」という歌詞がありますが,言わなくても分かってくれるというのは,思い上がりのように思います。
人々の価値観が多様化している今の社会では,言葉で伝えることの重要性は大きくなっています。
夫婦とか,親子という大切な関係にある人には,きちんと言葉にして伝えることが大切だと思います。
それが,離婚とか,非行とか,相続紛争を予防する近道だと思います。

職親の会

非行に陥った子どもたちの立ち直りに協力してくれている事業主の方たちがいます。
この方たちを職親と呼び,職親の会を熊本少年友の会の中に作っています。
今日は,この職親の会の第1回定期総会でした。
このような組織があることは,全国的に珍しいことのようです。
非行に陥った子どもたちには立ち直ってほしいと思うのが一般的な考えではないでしょうか。
その子どもたちに被害に遭わされた方,家族が被害に遭った方も同じ考えではないでしょうか。
確かに,感情では許せないかも入れません,
しかし,ご自身と同じように他の人も被害に遭えば良いとは考えていないでしょう。
理性的に考えるならば,ご自身と同じ思いをする方がでないように,非行に陥った少年には立ち直ってほしいと願う方が大多数ではないでしょうか。
そして,少年が立ち直るために,働き場所があるということは大切なことです。
毎年法務省法務総合研究所が出している犯罪白書においても,有職者・学生よりも無職者の少年の非行に陥る危険性には格段の差があります。
職親の存在は,私たち付添人活動を行う弁護士にとって,心強い後ろ盾になってくれます。
ところで,今日の会合では懇親会もありましたが,私はノンアルコールでした。
飲酒運転なんてかっこうわるいですから。


弁護士付添人

「無事が大事」という言い方があるらしいですが,熊本県弁護士会副会長の任期も無事に満了しました。
今年度の熊本県弁護士会執行部は,私たちの執行部以上に精力的に挨拶回りをしているようで,今年度の活躍を期待することができます。
こんなに時間があるんだと思いながら,通常の業務に戻すべくリハビリをしているような状態です。
さて,そのように時間のやりくりをしなければならない副会長の任期中にも少年事件の付添人活動をしました。
あえて「弁護士付添人」という言葉を使ったのは,付添人には,弁護士でない人でも,家庭裁判所の許可を得れば,就任することができます。
そして,熊本県では,熊本少年友の会の活動が盛んであるため,付添人には,友の会会員が就任するときがあります。
友の会会員が就任した付添人と区別するため,「弁護士付添人」という言葉を使っています。
さて,少年の中には,弁護士付添人をつけると,反省をしていないと家庭裁判所に思われるのではないかとの不安から,弁護士付添人をつけたいと思っても,弁護士付添人をつけたいと申し出ない場合もあるそうです。
弁護士会は,毎年,家庭裁判所少年審判係と意見交換の場を持っていますが,家庭裁判所は弁護士付添人を歓迎しています。
そのような少年の不安は杞憂です。
ところで,弁護士付添人を選任するときには,日弁連が法テラスに委託している法律援助事業を利用すれば,弁護士費用を負担しなくても済みます。
一応,弁護士費用は返してもらうことにはなっているのですが,弁護士が法テラスに対して,少年側が弁護士費用を返すことが不要であるとの意見をつければ弁護士費用を返す必要がありません。
熊本県では,ほぼすべての弁護士がこの不要であるとの意見を法テラスにつけているので,この制度を利用すれば,弁護士の費用を負担することはありません。
もちろん,この制度を利用せずにご自身で弁護士費用を負担することができます。
ただ,ご自身で費用を負担しての以来のときにはパフォーマンス的付添人活動をされる方もいらっしゃいますが,私の弁護士付添人の活動では差異はありません。
ところが,ご自身で弁護士費用を負担して私を弁護士付添人に選任した案件で,家庭裁判所がこれを有利な事情としてあげていたことがありました。
ご自身で費用を負担して弁護士付添人を選任したことに,親御さんの少年の更生に対する信頼,意気込みの本気度を感じ取ったのかもしれません。
その少年は,私の予想以上に軽い処分で終わりました。
もちろん,ご自身で費用を負担して弁護士付添人を選任しさえすれば処分が軽くなるというものではないことは言うまでもありません。


ウイルス冤罪事件

昨日,今日と,天草市で無料法律相談会を行いました。
毎週日曜日午後4時50分から放送されるRKKラジオ「お尋ねください!山崎です!」に出演していますが,このラジオを聞いてくださっている方から,励ましのお言葉も頂くことができました。
ありがたいことです。
ところで,ウイルう冤罪事件で,少年審判で保護観察処分になった大学生の潔白が明らかになって,この大学生の処分が取り消されるらしいです。
この大学生は,自身ではやっていない犯罪を自ら行ったことを認める内容の上申書も作成されていたそうです。
しかし,警察は誘導など行ってなく適法な捜査が行われたとの見解のようです。
何とも摩訶不思議です。
やっていないことを自ら行ったと認める上申書が作成される捜査。
催眠術でも使ったのでしょうか。
調書というものは,取調べを受ける人が「はい」とさえ言っていれば,検察官・警察官が勝手に作ってくれるものです。
ところで,今回の事件で大学生が保護観察処分になったと言うことは,家庭裁判所が,この大学生について,非行事実あり(成人における有罪)と判断したからに他ならないです。
その家庭裁判所は,裁判所に期待されるチェック機能を何ら果たさなかったのでしょうか。
警察官・検察官は間違いを犯さないとでもお思いだったのでしょうか。
さらには,この大学生には,弁護士が付添人として選任されていなかったのでしょうか。
少年審判では,成人の刑事事件と比べると極めて限定的な場合にしか国選付添人が選任されることはありません。
付添人として選任されていた弁護士がいたとするならば,その付添人はどのような活動をしていたのでしょうか。
遠隔操作ウイルスによる犯罪という新たな犯罪ではありますが,どうしてこのような事件が起こったかの検証は必要です。


お世辞でも嬉しいです。

刑事弁護人や少年付添人の役割というのは一般的に理解を得にくいように思います。
無実を訴えている被告人や少年であれば,濡れ衣を着せられた人を助けるということで,その役割を理解されやすいでしょう。
しかし,そうでない場合,刑事弁護人や少年付添人が何のためにいるのかを理解してもらうのは大変そうです。
刑事弁護人や少年付添人は,被告人や少年について,可能な限り処分を軽くすることを裁判所に求めます。
だから,被告人や少年を甘やかすだけのように理解されることも少なくないでしょう。
ところで,刑事裁判や少年審判には,多くの税金が使われます。
裁判官,書記官,調査官,検察官などの俸給,国選弁護人報酬,法廷の維持管理にかかる費用,すべて税金です。
それだけの税金を使うのですから,そこに立つ被告人や少年には,2度と過ちを犯してもらいたくないという願いが込められていると思います。
話は変わりますが,司法修習生時代に司法研修所で模擬裁判を行ったとき,「検察官論告を聞いていると自分が辛くなるけど,弁護人の弁論を聞いているとこの人は自分を分かってくれているんだとほっとした。」と,被告人役の同期が言っていました。
人は,非難されるだけでは立ち直ることはできないと思います。
自らを理解しようとする人間がいることで,立ち直ることができる可能性が大きくなると思います。
私は,被告人や少年が,過ちを犯そうとするときに,私の顔を思い出して思い止まってくれる人が100人に1人,1,000人に1人でもいてくれればと願っています。
かつて少年付添人として担当した元少年の親御さんとお話をしたとき,その親御さんに少年鑑別所とか裁判所とか少年院とかでいろいろな人からいろいろ言われたけど,私の言ったことが一番心に残っていて,それを励みに悪いことをしないように頑張っていると言ってもらいました。
お世辞でも嬉しいです。


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