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弁護士コラム「ナズナ想」

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子どもの脳死

10日に広島の病院で脳死判定をされた6歳未満の男の子の心臓,肺がほかの子どもに移植されたそうです。
大学のとき,刑法ゼミで脳死について考えたことがあります。
一般的に,人の死は,心臓が停止し,その後に脳が停止しますので,自然に亡くなる状態では脳死は起こらないそうです。
脳死は,交通事故などで亡くなるときや延命装置をつけられているときに起こることがあるようです。
振り返ってみれば,そのときは,とても表面的な浅薄な議論をしていたと思います。
独身時代,私が脳死と判定されたとき,私の臓器が誰かの体の中で生き続けることはすてきだと思っていました。
結婚し娘ができたことや妻が闘病の末に亡くなった場に立ちあったことを経験すると,単純には考えることができないと思います。
妻が亡くなるとき,私は1秒でも長く生きていてほしいと思いました。
私が脳死と判定されたとき,残される家族は何をどう考えるのでしょうか。
娘が脳死と判定されたとき,私は何をどう考えるのでしょうか。
私は,臓器移植を承諾されたご家族の方のような決断をすることができるでしょうか。
それとも,1秒でも長く生き続けることを選択するでしょうか。
全く想像できません。
男の子のご家族の信条を推し量っても,表現できる言葉を見つけることができません。
「たられば」で議論できるほど軽いテーマではないです。
この男の子のご家族の決断が,2つの命に救われる機会を与えたことは間違いのないことです。
 

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