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弁護士コラム「ナズナ想」

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九州横断

今日は,九州を横断して東九州の裁判所に行きました。
本庁にはJRなどの公共交通機関で,支部には私自身が運転する乗用車で行きます。
ここでいう本庁というのは,地方裁判所家庭裁判所の本庁で,都道府県庁所在地にある裁判所です。
ただ,北海道には,札幌のほかに,室蘭,旭川,釧路に本庁があります。
東京地裁・家裁については,都庁所在地を東京23区ととらえると都庁所在地にあることになりますが,新宿区を都庁所在地ととらえると,東京地裁・家裁がある千代田区は都庁所在地ではないのかなと思います。
話がそれましたが,県庁所在地については,それなりに公共交通機関の便がよいので,公共交通機関を利用します。
ただ,熊本から宮崎地裁本庁に行くのは便利がよくありません。
公共交通機関を利用するのは,1つには,楽であるといえます。
運転する必要がありませんし,書物を読んでいたり,記録に目を通したりすることができるので楽です。
そして何より,交通費の計算が明確です。
熊本県外や熊本県内でも天草や人吉の裁判所に行くときには,依頼者の方に交通費をお願いします。
このとき,自動車で移動すると,自賠責の基準で計算をします。
これは道のり1kmに15円をかけて計算をします。
高速道路を利用したときには,高速料金を加えます。
これが,公共交通機関だと,きわめて明確に出てきます。
そこで,公共交通機関を利用することが多くなります。
公共交通機関の費用については,JRについては,新幹線での移動をお願いしていますがグリーン席のような贅沢は申しませんが,航空機については,1,000円割高になりますが,JALのJクラスの利用でお願いしています。
交通費を負担してくだされば,大抵のところには行きます。
ただ,支部の裁判所,熊本県内であれば阿蘇,玉名,山鹿,天草,八代,人吉にある裁判所が支部の裁判所に当たりますが,公共交通機関の便がよくないことが多いです。
ある支部に行ったときには,JRが1~2時間に1本しかなく,すでにJRが出た後で2時間待ちで,バスも1時間待ちという経験をしたことがあります。
ですので,支部の裁判所に行くときには,車を運転していきます。
今日は支部の裁判所でしたので,車を運転していきました。
今日の九州は,よく晴れていて,気持ちよく運転することができました。
 

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続きのお話

昨日のお話の続きです。
帰りは阿蘇を通って帰るルートを選びました。
ナビに従って運転をしました。
阿蘇に入りました。
ところが,ナビに従って走っていたところ,山道に入り込んでしまいました。
前方の道が土砂に覆われていました。
前に進むことができません。
仕方がありません。
切り返していたところ,左前輪が脱輪してしまいました。
私の力,技能ではどうすることもできないことはすぐにわかりました。
何とかしようともがいてもどうしようもないのにプロフェッショナルがすぐに解決する場面を多く経験していました。
私は,コールセンターに電話をして,すぐにロードサービスを依頼しました。
そして,ロードサービスの方が来てくれて,手際よく救出してくれました。
やはりプロフェッショナルです。
ロードサービスの方の話では,ご自身で何とかしようとして,事態を悪化させている方もいらっしゃるらしいです。
ご自身で何とかしようとして,事案を複雑にすることもあります。
早めにご依頼いただければ,不必要なご苦労をしなくてもよかったと思われることもあります。
ところで,その道でロードサービスに救助を求めたのは,私で4人目だそうです。

ちなみに,前方の道を覆っている土砂は,昨年の熊本地震で流出した土砂だそうです。
その道の先には家があったそうですが,その流出した土砂につぶされ,お住まいの方が亡くなられたそうです。

 

文書

政治問題で省庁における文書の存否が取り上げられていました。
裁判でも,文書の存否がとても大切な役割を果たします。
契約書,領収書などが典型でしょうか。
契約は,原則的に,当事者の合意だけで成立します。
従って,契約の成立に契約書の作成は必要ありません。
ただ,当事者で,契約書の作成により契約を成立させる合意があれば,契約書の作成は必要になります。
では,原則的な場合,何のために,契約書を作成するのか。
それは,紛争を予防するという役割があります。
契約で定めた代金の金額,支払時期,支払い方法などで,お互いの認識に違いが出てきたとき,契約書を作成しておけば,契約書の内容を確かめて,お互いの認識を共通にすることができ,紛争を予防できます。
そして,紛争が起こったときに証拠としての役割があります。
契約書には,相手が署名,押印しています。
このように相手が関与して作成した文書,特に相手の押印がある文書は,裁判所を説得しやすく,証拠としての価値が高いです。
そして,契約に関わる裁判で,契約書がなく代金を請求したり,契約書に書いていないことを主張したりすると,裁判所に請求や主張を認めてもらうハードルが一気に高くなります。
裁判では,このように,相手が関与して作成した文書というものがとても大切になります。
相手が関与して作成した文書でなくても裁判所を説得するのに役に立つものに日記があります。
日記は,そのときそのときに,誰かに見せることを予定せずに,ご自身の記憶や認識を残すために書くものです。
そのため,日記には,真実が書かれていることが多いといえます。
ただ,ときとして,その裁判で主張することの証拠になりそうなことしか記載されていない日記が裁判に提出されることがあります。
そのような日記はとても不自然な印象を受けてしまいます。
裁判でも,文書は大切な役割を果たします。
 

話せる内容

5連休ともなると,今日が何の日で休みなのか意識しないまま休日を過ごすことはないですか。
私は,昨日は,夕方になって,子どもの日だと気づきました。
当然,子どもの日としてのことはしていませんでしたので,申し訳程度にちまきを食べました。
みなさんはどうでしたでしょうか。
このコラムをどのような方が読んでくださっているのでしょうか。
漠然とそんなことを考えながら,いつも書いています。
以前,家庭裁判所調停で,私の声を聞いて,相手の方から,私のラジオを聞いているといわれたことがあります。
予想はしていましたが,現実に目の前にいると不思議な気持ちがします。
私たち弁護士の話は,中立的な内容のものは少なく,どちらかに有利不利な内容になります。
相手がどのような立場の方かを特定できな場面では,できるだけ,一般的な内容にとどめるようにはしています。
同じような配慮は,電話やメールでのお問い合わせでもしています。
原則として,電話やメールは法律相談の予約をお受けするために使っていただいています。
それでも,電話やメールで相談に応じることもあります。
しかし,電話やメールでは,その先にいる方がどのような方かがわかりません。
相手の方が,相談をするふりをして,手の内を探ろうとして電話をしたり,メールを送ったりしている危険性を否定できるものではありません。
交通事故ではほとんど被害者の立場ですので,この危険は小さいですが,離婚では,夫の立場の時も,妻の立場の時もありますので,この危険は大きくなります。
電話やメールでのご相談にお答えさせていただくときも,できるだけ一般的な内容の範囲で答えさせてはいただいています。
そのことが,結果的に,依頼者の方の権利・利益を守ることだと思っています。
 

私の憲法記念日

穏やかな天候でしたので,事後現場に行きました。
ちなみに,ご相談の時には,グーグルのストリートビューを一緒に見ながら,事故状況をお伺いします。
そして,人身事故の場合,実況見分調書(現場の見分調書)が作成されるのですが,その図面を見ていても事故状況の具体的なイメージをつかみます。
今日書面を作成していた交通事故では,実況見分調書を見ても,事故状況の具体的なイメージをつかむことができませんでした。
そこで,事故現場を見に行きました。
すると,実況見分調書とは,違いがあることがわかりました。
現場は大事ですね。
ただ,平日では業務が立て込んでいて,思い立って現場に行くことはなかなかできません。
休日が幸いしました。
ところで,今日は憲法記念日なんですね。
憲法は形式的には法律ではないルールです。
法律より上にあるルールです。
そして,六法は,憲法,民法,商法,刑法,民事訴訟法,刑事訴訟法を指します。
この六法の中で,この70年の間に改正をされていないのは憲法だけです。
70年前と現在とでは,国際状況に大きな変化があります。70年前にPKO活動を想像することはできなかったでしょう。
国内状況も,70年前はビラ貼りや集会などが主な情報発信手段だったのが,現在ではブログやSNSを使った情報発信が登場するなど,70年前からは想像もできない変化があります。
このような社会の変化があるのに,憲法は,少なくともその条文において70年前のままです。
憲法が,それだけ柔軟に対応することできるルールであると考えることもできます。
主権者である私たち国民1人1人が憲法を考える機会となる日でした。
 

平成28年4月15日のころ

熊本地震から1ヶ月が過ぎました。
みなさまご無事でしょうか。
平成28年4月15日金曜日,前震の翌日です。
事務所の片付けをしました。
1日でほぼ片付きました。
17日の来客に備えることができました。
前震のとき,事務所のカウンターにおいている金魚鉢が落ちたのではないかと心配しました。
しかし,金魚たちは無事でした。
熊本県外の弁護士から心配の電話をいただき,大丈夫ですよと明るく答えていました。
地震は地盤が割れて起きる,余震は割れ残った地盤が割れておきるから本震ほど大きくない。
そんな軽口をたたいていました。
そして,16日に日付が変わったころ,ナズナ想のテーマを考えていました。
そのようなとき,本震が起こりました。
前震の後で余震が続いていましたので,起きている方が多かったのではないでしょうか。
多くの人が外に出ていました。
4月17日に事務所を見に行きました。
キャビネットが倒れ,ドアがあまり開きませんでした。
様々なものが散乱し,机なども移動し,足の踏み場がありませんでした。
それでも,金魚鉢はカウンターの上にありました。
金魚たちは,またもや,無事でした。
平成28年4月26日に,とりあえず業務再開のお知らせをすることができました。
26日以降も,全体的な片付けは続けてきました
大変なことがありました。
大変なことが起こるかもしれません。
しかし,小さな宝石のような良いことも,きっと見つけることができます。 

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