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弁護士コラム「ナズナ想」
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弁護士コラム「ナズナ想」 離婚の最近のブログ記事

オードリー

オードリーという漫才コンビがいます。
昨年もっとも売れた芸人の1組ですので,多くの方が知っていることと思います。
オードリーの掛け合いの中に次のようなものがありました。
若林「お前とはやっていけねえよ。」
春日「本気で思っているのか。」
若林「本気で思っていたらコンビを続けていねえよ。」
春日「デヘ(^_^)ゞ」
記憶で書いていますので,少し違うところはあるかもしれませんが,雰囲気は合っていたと思います。
漫才の落ちでよく使われるネタでした。
このやりとりは,親子とか夫婦とか,特に親しい関係では必要なやりとりであるように思います。
例えば,父親と子供の関係です。
昔は,子供は父親の背中を見て育つと言われていました。
私はリアルタイムでみたことはありませんが,「寺内貫太郎一家」というドラマは,このような親子関係を背景にしています。
昔は,父親は特別な存在でした。
一家の大黒柱として,金を稼いで,家族を養う責任がありました。
父親の食事は,必ず一品多くて,居間の上座にいつも鎮座して。
母親は,いつも台所で炊事とか,洗濯とかに忙しくて。
それが,子供は父親の背中を見て育つの舞台装置でした。
そのような舞台装置が残っている家庭は,現在ではとても珍しいと思います。
それで,子供に父親の背中を見て育てと言えば,それは単なるコミュニケーション不足に陥るだけです。
それに,現在は,昔のように,一つの価値観を社会全体で共有するような社会ではありません。
一つの価値観を共有しているような社会であれば,「以心伝心」という言葉があるように,いちいち言葉にしなくても,態度や行動で,思っていることが通じ合うかもしれません。
しかし,現在は,人や物そして情報の交流によって,多様な価値観が共存する社会になっています。
「以心伝心」の基礎となる社会ではなくなっているといえます。
このような社会では,「あなたのことを大切に思っている。」という気持ちは,言葉にしなければ相手に伝わりません。
これは,親子や夫婦でも同じことが言えます。

若林「お前とはやっていけねえよ。」
春日「本気で思っているのか。」
若林「本気で思っていたらコンビを続けてねえよ。」
春日「デヘ(^_^)ゞ」

このようなやりとりは,親子や夫婦の間でも,大切だと思います。


未成年者誘拐

阿蘇法律相談センターの担当でしたが,1件の相談もありませんでした。
最近は,司法書士さん,行政書士さんなどが無料法律相談をしていたり,テレビCMを流している東京の法律事務所の電話相談があるので,そちらを利用しているのでしょうか。
ところで,弁護士・司法書士の債務整理に関する苦情を調査した集計によりますと,電話相談をしたところ,弁護士は出てこず,事務員が応対したというものもあるようです。
また,司法書士さんも,行政書士さんも,地方裁判所家庭裁判所での代理権はないので,結局誰か弁護士に振ることが少なくないようです。
それなら最初から弁護士に相談していた方が,スムーズに解決することができると思うのですが,目先のことが気になるのは仕方がないことなのかもしれません。
ところで,帰りにラジオから,中部地方で,父親が自分の子供を誘拐したとして逮捕されたというニュースが流れていました。
この子供の両親は離婚していて,親権は母親が持っていました。
似たような事件は私もあつかったことがありますが,親権を失った親が,たとえ自分の子供でも,親権を有する親に無断で連れて行くと未成年者誘拐・略取になります。
誘拐とは,「お菓子をあげるよ。」とか,「お母さんが事故にあった。」とか嘘を言って,子供を連れて行くことで,略取とは,力ずくで子供を連れて行くことです。
親権を有さない親が,子供に,単に「おいで。」と言って,付いてきた子供を連れて行っても未成年者誘拐になります。
これに対して,離婚協議などで他方の親が連れて行った子供を連れ戻るのは,未成年者誘拐にはなりにくいです。ただ,離婚協議中の親で,泣き叫ぶ子供を無理矢理車に押し込んで連れ去って未成年者誘拐・略取で有罪になった裁判例もありますので,無茶なことはしない方がよいです。
未成年者誘拐・略取をすると,その後の面接交渉の調停審判で不利益な扱いを受けることがあります。
ただ,どうしてこのような事件が起こるのかを考えると,1つには,十分な面接交渉がなされていない現状があるように思います。
この現状は,子供にとっても不幸なことです。
子供は,自らの親について知りたいという欲求を持っていますし,親は父親であっても母親であっても大好きです。
大好きな親を知ることも会うこともできないことは,子供の健全な育成という点は非常に不幸なことだと思います。


養育費の取決め

約束は守られるべきであるというのは,法律の世界も同じです。
特に養育費についての取決めについては,その取決めを守らせるために,法律は,他の契約よりも厳しい規定をおいています。
通常,支払うべき時(弁済期)が来た後でなければ,差押えはできません。
分割払いの契約では,期限の利益喪失約款と言って,分割金の支払を数回怠れば,残金全額を即時に一括で支払わなければならないという取決めを入れているのは通常です。
この取決めにより,お金を払う側が,お金の支払いを怠った場合,お金を払う側の財産を差し押さえることができるようになるのです。
ところで,養育費は,子どもの扶養であると言う性格から,このような期限の利益喪失約款をつけるのは,理屈の上では難しいので,一般につけられることはありません(「養育費の一括払」,「養育費の一括請求⑵」)。
しかし,養育費の支払いを怠った場合,過去に怠った養育費の金額の部分だけでなく,これから支払うべき養育費の金額の部分についてまで,差押えができます。
しかも,通常の差押えであれば,給与についてはその4分の1までしか差押えができないのに対し,養育費の差押えについては給与の2分の1まで差押えができます。
このように,養育費の約束は,他の債権に関する約束に比べ,とても厳しいといえます。
ただ,養育費の約束は,後で変更することもできます。
これは,例え調停で決めてもです。
もちろん公正証書に記載していてもです。
だから,え,離婚の時に,養育費を0円と決めていても,事情の変化があればその養育費の変更を求めることができるのです。
他の債権に関する取決めでは,判決が出ていたりすると,後で変更することはきわめて難しいのですが,養育費の取決めについては,調停で成立していても後で変更することができます。
このように,養育費の取決めは,とても厳しいけど,とても柔軟性があるといえます。


男だから女だから

5年くらい前だったと思います。
法律相談センターである男性の相談者が離婚に関する相談に来られました。
その相談者は,そのご両親と一緒に来られていました。
私は,その相談者のお話を聞いて,今後の離婚手続きではその相談者の立場は不利だろうというお話をしました。
すると,その相談者と一緒に話を聞いていた相談者のお母さんが言われました。
「女性弁護士だと女性である相手方の肩を持つので,せっかく申し込むときに女性弁護士でないようにお願いしたのに。」と。
つまり,男性弁護士である私は,男性であるその相談者の肩を持つようなアドバイスをするだろうと期待をしたということでしょう。
最近ですが,妻側なので女性弁護士を紹介してくれというようなことを頼まれたことがあります。
一般的な法律問題と異なり,離婚に関連する問題については,女性弁護士は女性の味方というイメージがあるようです。
ですので,先ほどの相談者のお母さんは,女性弁護士でないようにお願いしたのでしょう。
確かに,女性の地位向上をライフワークにしている女性弁護士はいるでしょう。
そのような女性弁護士は,きっと夫側の依頼を受けないのでしょう。
もしかすると,田嶋陽子さんのように,そのような女性弁護士であれば,きっと女性は自立するべきだと考えているかもしれません。
そうすると,専業主婦的な女性には,このような女性弁護士はお薦めできないのかもしれません。
ところで,弁護士は,依頼書の利益を最大限にし,その損失を最小限にすることを目指します(「正義」「お相手が違うような・・・」)。
弁護士である以上,男性弁護士であっても妻側の依頼を受ければ,その女性依頼者の利益を最大限にし,その損失を最小限にすることを目指しますし,女性弁護士であっても夫側の依頼を受ければ,その男性依頼者の利益を最大限にし,その損失を最小限にすることを目指します。
決して,男性弁護士が妻側の依頼を受けているのに夫側の肩を持つような職務を行ったり,女性弁護士が夫側の依頼を受けているのに妻側の肩を持つような職務を行ったりということはありません。
弁護士が相談を受けたり,依頼を受けたりするのに,男だから,女だからという弁護士の性別は,離婚関連の問題でも,ほとんど関係がありません。


親の顔色

私の娘は,とても人見知りが激しいです。
保育園でも,知らない保育士さんには近づきませんし,知らない保育士さんが近づいてくれば泣きます。
もし私の娘が誘拐されれば,それはきっと顔見知りの者の犯行以外にはあり得ない。
そう思えるほどの人見知りです。
ところで,妻の生前,「スキルス胃ガンサポート」というサイトを運営しているひろりんさんに,妻に米村豊医師の治療を受けさせたくて,米村豊医師への紹介をお願いしたことがありました。
結局,妻は旅立ちましたが,そのことで,ひろりんさんから「お子さんが見ていますから,いつまでも泣いていられませんよ。」というメッセージをいただいたことがあります。
この「お子さんが見ていますから」という部分は,確かにそうなのかなと思うことがあります。
この人見知りをする私の娘が,娘にとって初対面の人なのに笑顔を見せることがあります。
そういう人は,私の友人であったりして,私が笑顔で接している人です。
私の娘は,そのような私の表情を見て,この人はあまり心配しなくて良い人と思うのでしょう。
このように,親の顔色を読むのは,私の娘に限ることではありません。
子どもにとって,それが幼ければ幼いほど,親は絶対的な存在です。
なぜなら,子どもは,幼ければ幼いほど,親の庇護がなければ生きてゆけません。
子どもは,本能的に,親が自らの生殺与奪の権利を持っていることを知っているのだと思います。
そのため,子どもは親から嫌われたくないと思うのです。
だから,子どもが親の顔色を読むのは本能だと思います。
夫婦関係がうまくいかなくなったとき,離婚したとき,子どもはとても精神的に不安定になります。
それまで2人いた親が1人になることで,「引き離し症候群」と呼ばれる情緒不安定な状態になるといわれています。
そのような子どもにとって,離婚などで同居していない親に会いたいと思うのは,自然な欲求といえます。
しかし,たまに,子どもが同居していない親に会いたがらなくなったという話を聞くことがあります。
そのような場合,その子どもは,同居している親の顔色を読んでいる可能性があります。
自らが同居していない親に会うことを,同居している親が喜んでいないということを読み取ると,子どもは同居していない親に会うことを悪いことだと感じるようになります。
また,同居していない親の話題を出さなくなる子どももいます。
これは,子どもが同居していない親の話題を出したとたん,家の中の雰囲気がしら~となることを経験することで,子どもは,同居していない親の話題を出してはいけないと学習することになります。
これらのことは,子どもにつらい思いをさせることです。
そして,子どもの健全な成長にとって悪影響を与える危険性があります。
離婚すれば夫婦は他人ですが,親子は永遠に親子です。


通帳の数字

今日,こんな話を聞きました。
その方は,幼い頃に両親が離婚しました。
そして,その方は,片方の親に引き取られて育ちました。
高校くらいになり,自分名義の通帳を見ることがあったそうです。
その通帳は,離婚して自分と一緒に住まなくなった方の親からの養育費が振り込まれていた口座の通帳でした。
その通帳には,一定の金額を示す数字が並んでいました。
しかし,ある時を境に,ぷっつりとその並んでいた数字がとぎれていたそうです。
それを見たその方は思ったそうです。
自分は,その一緒に住んでいない親に捨てられたんだ・・・と。
これはお金の問題ではありません。
続いている数字に込められた思いが大切です。
その続いている数字に,子どもであったその方は,親からの愛情を感じ取ろうとしたのかもしれません。
すべての子どもは,親からの愛情に包まれていると感じて成長したいと願っています。
もし,すべての子どもが,親からの愛情に包まれていると感じて成長したならば,きっと少年非行や犯罪は,今よりもずっと減るんだろうなと思います。
子どもが親の愛情に包まれていると感じることができる,それは親の最低限の義務だと思います。


祖父母が孫に会う権利

祖父母が孫にある権利は,子ども夫婦の中が壊れていなければ,そんな権利があるのかと特に気にするものではありません。
しかし,子ども夫婦が離婚してしまった場合,祖父母は嫁とともに孫をも失うと言うことが起こります。
このようなとき,祖父母が孫に会わせろと,孫の母親(父親の場合もあります。)に請求する権利があるのか気になるところです。
面接交渉の法的性格については議論があるようですが,家庭裁判所調査官の理解として,裁判所のホームページに紹介されている見解によると,同居していない親からも愛情を子どもが感じることができることにより,その健全な成長を助けるという目的と考えられます。
そこには,祖父母は原則として登場しません。
子どもによっての両親の役割と,祖父母の役割は大きな違いがあります。
従って,祖父母は,権利として,孫に会うこと孫の母親(または父親)に求めることができないと考えるべきです。
かつて,私が代理人として調停離婚した案件の中には,父親が面接交渉を求めてなく,調停調書に面接交渉についての定めを全くおかなかったのに,その祖父母が強く孫と会うことを求めたというものがありました。
父親が,私に電話をしてきて,「調停で,「祖父母が子どもに会ってはいけない。」と決めていないですよね。」というものですから,私は,「調停で,「祖父母が子どもに会っても良い。」とは決めなかったでしょ。」と答えたことがあります。
つまり,この場合,父方の祖父母に孫を会わせるかどうかは,親権者である母親の判断にゆだねられます。


養育費の合意

私が依頼を受けた破産事件の依頼者で,元の妻に養育費として毎月12万円を支払っている人がいました。
養育費は,破産して免責許可決定を受けても免責されません。
つまり破産して免責許可決定を受けていても,養育費の未払いがあれば元の妻から給与の2分の1までを,しかも将来の養育費分も差押えされてしまいます。
ところで,裁判所が養育費を算定するには,目安となるものがあります。
この目安は,裁判所のホームページにもあります。
その目安によれば,12万円の養育費を負担するのが相当な収入は,子を監護している妻に収入がないとした場合には,給与であれば年間975万円から1,350万円までの範囲,自営業者であれば年間691万円から959万円までの範囲にいる人になります。
しかし,その破産事件の依頼者は,そのような収入ではありませんでした。
では,なぜそのような馬鹿げた金額になったのかというと,調停を利用することなく当事者同士の協議で決めたそうです。
推測するに,離婚する際に,夫側に負い目があって,慰謝料的な要素も加わって,そのような馬鹿げた金額になったのではないでしょうか。
しかし,養育費は,監護費用か扶養義務の履行かという議論はありますが,子供の養育のための費用であり,決して慰謝料の代わりではありません。
養育費の一括払,養育費の一括請求⑵,養育費と面接交渉)
そして,養育費の合意は,たとえ,調停での合意であっても,また,審判によって決まった養育費であっても,後日に,養育費の増額も養育費の減額もすることができます。
収入からみて,養育費が明らかに不相当な金額となっているのであれば,養育費の減額,増額について協議をして,新たな合意をするべきです。


養育費と面接交渉

養育費を支払わない親に面接交渉は認められるでしょうか。

離婚して子供を育てている親御さんの立場からいえば,養育費も支払わない他方の親に会わせたくないと考えるのは人情でしょう。

すると,子供に会いたければ養育費を支払えということになるのでしょう。

では,養育費は身代金と同じものでしょうか。

それは違うと思います。

調停委員の中には,面接交渉をしたければ養育費を支払うように促す人もいるように聞いたことがありますが,これは法律上正しくないと思います。

なぜなら,養育費を支払ってもらうことも,面接交渉も,未成年の子供の権利であると考えるからです。

未成年の子供にとって見れば,養育費の支払いを受けるという権利を満足させられなければ,面接交渉もさせてもらえないという不合理な結果になってしまいます。これは理屈に合わないと思います。

もし,子供を育てていない他方の親に養育費を支払わせ続けたいのなら,子供と会わせることがもっとも手っ取り早い方法です。

一般的に我が子はかわいいものです。そのかわいい我が子の成長を見ていれば,少々無理をしても養育費を支払うものです。それを,子供に会わせないけど養育費を支払えでは,支払う方の気持ちが長続きするはずがありません。何も見返りのない金銭を支払い続けることができるほど,人は強い心を持っていません。

家庭裁判所の調査官の調査でも,子供と定期的に会っている親の方が,養育費を支払い続ける可能性が高いという結果が出ています。

養育費を支払わせるために公正証書を作り,その中に養育費の支払いを1度でも怠れば一括で支払うという条項(期限の利益喪失条項)を入れる方もいますが,そのような条項など法律上意味がありません。

それよりも,子どもと会わせれば,そして会うたびに我が子に甘えられれば,よほどのことがない限り,養育費の支払いを止めようなどとは考えないものです。


養育費の一括請求⑵

養育費を一括して支払ってもらえるかについては関心が高いようです。

確かに,現在の経済情勢もさることながら,相手に対する不信感いっぱいで離婚するのですから,一時に養育費を支払ってもらいたいと考えるのももっともなことです。

もちろん,契約自由の原則(どのような内容の契約を結ぼうとも自由であるとの原則)があります。

そのため,当事者間で,養育費の一括払の合意をすることは可能です。

もちろん,相手方が合意すれば,養育費の支払について連帯保証人をつけてもらえるかもしれません。

調停も,当事者の合意が必要という点では契約と共通すうことがありますので,当事者が合意すれば,一括払の調停ができるかもしれません。連帯保証人については,調停の当事者ではないので,調停の内容とすることは難しいと思います。

では,相手方が,養育費の一括払に応じなかった場合に,裁判所から養育費の一括払の審判をしてもらうことができるのでしょうか。

これについては,東京高裁で,「元来未成熟の子に対する養育費は、その子を監護、教育してゆくのに必要とするものであるから、毎月その月分を支給するのが通常の在り方であつて、これを一回にまとめて支給したからといつてその間における扶養義務者の扶養義務が終局的に打切となるものでもなく、また遠い将来にわたる養育費を現在において予測計算することも甚だしく困難であるから、余程の事情がない限りこれを、一度に支払うことを命ずべきでない。」との決定が出たことがあります。さらに,「仮りに一度に支払うべきものとしても、その計算方法はホフマン式により中間利息を控除すべきで、抗告人の主張するように、単に一ケ月に要する費用をその養育年数に乗じて計算すべきでない。」と述べています。

これは,審判では,原則として一括払いを認めないということです。

そして,例外的に一括払いを認めるときでも,1ヶ月の養育費×養育年数とはならず,中間利息を控除するべきと言っています。

例えば,毎月の養育費が2万円で,養育期間が15年とします。

この場合,2万円×12カ月×15年=360万円となるのではなく,2万円×12カ月×10.981=263万5,440円となる可能性が高いです。

ちなみに,10.981は,15年間の中間利息を控除するときに使う新ホフマン係数ですが,近年はライプニッツ係数を使う場合が多いのですが,ライプニッツ係数を使うともう少し金額が少なくなるようです。

ところで,長崎家裁で,養育費の一括払いを命じた審判がありましたが,これは日本人母と中華民国人父との間の子に関するもので,この審判でも,一括払いは例外的なものだとの判断が示されています。

ですので,相手方が合意しなければ,養育費の一括払いをさせるのは,難しいと考えたほうがよいといえます。

 


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