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弁護士コラム「ナズナ想」 損害賠償請求の最近のブログ記事

離婚調停中の不貞

弊事務所は,本日まで夏期休業をいただいていましたところ,明日より通常業務を再開します。よろしくお願いします。

ところで,離婚調停中の不貞は不貞にならないのでしょうか。
そんなご質問をいただくことがあります。
ワイドショーを見ていると,そんなことをおしゃった方がいらっしゃるようです。
なるほどですね。

離婚調停中の不貞は不貞ではないという単純なものではないです。

保護法益という考え方があります。
刑法で説明するとわかりやすいですが,窃盗罪という犯罪があります。
他人の財物を窃取した者は,十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金という刑罰に処せられます。
これは,他人が財物を占有している状態を保護するための規定です。
この「他人が財物を占有している状態」を窃盗罪の保護法益といいます。

不貞についていうと,家庭の平和であるとの最高裁の判断があります。
不貞により,家庭の平和が破壊されたことが慰謝料請求が認められる根拠になります。
すると,その夫婦に家庭の平和がなければ,不貞による慰謝料請求が認められないことになります。
この夫婦に家庭の平和がない状態を破綻しているといいます。
では,どのような状況があれば,破綻と評価することができるか。

不貞した人が,すでに家庭の平和がなかった,破綻していたと主張しても,なかなか裁判所は認めてくれないでしょう。
これを認めれば,おおよそ,不貞をした人が,夫婦は破綻していたと言い張れば責任を免れてしまうことになってしまいます。
不貞された人の慰謝料請求が認められることはなくなります。

破綻と評価できる根拠となる事実は,客観的に判断することができることが必要です。
別居というのはこのような事実の典型でしょう。
ただ,別居した翌日に不貞したとすると,慰謝料請求が認められる可能性は高いといえると思います。
別居がそれなりの期間継続していることが必要でしょう。

すなわち,ただ離婚調停が行われているだけでなく,その不貞が始まったときにはすでに別居がそれなりの期間継続していたことが必要と思います。
 


線路逃走

日付が変わって昨日(平成29年5月11日)は,毎月恒例の日弁連(日本弁護士連合会)の会議で,東京に出張していました。
羽田空港から東京モノレール,JR(山手線,京浜東北線),東京メトロ(丸ノ内線)を乗り継いで,霞ヶ関駅のB何番かの出口から出ると,弁護士会館の地階入口から弁護士会館に入ることができ,ほとんど空の下に出ることなく移動できます。
気候に左右されることなく移動できることは助かります。
ところで,11日朝,痴漢の疑いをかけられた男性が,新橋駅から線路に降りて走って逃げたそうです。
新橋駅は,私が羽田空港から弁護士会館に向かう途中にある駅ですので,もう少し早く東京に着いていたら,この騒動に巻き込まれていたかもしれません。
ところで,私は,身に覚えがないのに,痴漢の疑いをかけられたときには,速やかにその場から逃走するべきだと考えています。
痴漢冤罪を取り上げた,周防正行監督による「それでも僕はやっていない」は,決して誇張したフィクションではありません。
あの映画のようなことは,日常茶飯事に起こっています。
そして,痴漢されたという女性の前で,いくら身の潔白を証明しようとしても無理です。
安倍晋三首相が「悪魔の証明」という言葉を使ったので,この言葉を知っている方も増えたかもしれませんが,「存在しない」ものを「存在しない」と証明することは不可能に近いことです。
理屈には,痴漢したと疑ってる人が,疑われている人が痴漢をしたことを証明しなければなりません。
しかし,現実には,無罪の人が,自らの無罪を証明しなければならないような構造になっています。
痴漢冤罪も例外ではありません。
そして,逮捕されると,無条件で72時間は身柄を拘束されます。
家に帰ることも,仕事に行くこともできません。
そして,さらに10日間,場合によってはさらに10日間,身柄を拘束されます。
これを勾留と言います。
勾留は,検察官が公判請求(起訴)した後も続きます。
起訴されると,保釈といって,身柄を解放される制度はあるのですが,起訴された事実について,無罪を主張していると,裁判所は保釈を認めてくれません。
無罪を主張している人は,本当に無罪かもしれないわけですから,早く身柄を解放する必要があるはずなのに,裁判所は,無罪を主張しているという理由だけで,保釈を認めません。
誤解を招く表現ですが,初犯の痴漢程度であれば,たとえ有罪であっても,執行猶予がついて,刑務所に行かなくてもすむ可能性は十分にあります。
それでも,裁判所は,保釈を認めないのです。
そして,刑事裁判の有罪率は,99%です。
すると,痴漢と疑われたときには,とりあえず死にものぐるいで逃げるのが一番良い選択肢だと思います。
ただ,線路を逃げるのは,とてもリスクがあります。
線路を逃げることは,当然のことながら,列車の運行に影響を与えます。
それによる損害が発生します。
損害が発生すれば,賠償を求められます。
その金額たるや,一般的なサラリーマンの年収を遙かに超えるはずです。
そのような損害賠償請求裁判が起こされたというニュースはまだ聞いていません。
しかし,鉄道会社も対策をすることでしょう。
鉄道にも防犯カメラを設置する日も遠い将来でないかもしれません。
もう少し賢い逃げ方を考えなければならないでしょう。
 

気持ちの値段

プライスレスという言葉があります。
ある信販会社のCMでも使われた言葉ですので,ご存じの方も多いと思います。
「値段がつけられない」という意味ですね。
「きわめて貴重な」という意味もあります。
家族との楽しい思い出などプライスレスといえるでしょう。
人の気持ちは本来プライスレスだと思います。
しかし,この気持ちの無理矢理にでも値段をつけなければならないことがあります。
慰謝料です。
慰謝料というのは,損害賠償の1つなのですが,精神的損害に対する賠償をいいます。
財産上の損害であれば,値段をつけることができます。
しかし,財産上の損害であっても,値段をつけるのがとても難しいものもあります。
いわんや気持ちの値段です。
とても難しいです。
例えば交通事故の慰謝料であれば,受傷傷病名,入院日数,通院期間,実通院日数,後遺症が該当する後遺障害等級,死亡された方の家族における役割で,一応の基準的なものがあります。
離婚慰謝料にしても,交通事故における慰謝料ほどしっかりしたものではありませんが,それなりの相場的な基準があります。
いずれにしても計算をたてやすいです。
しかし,それ以外の法律問題の場合,過去に似たような裁判例があれば参考にすることができるのですが,似たような裁判例がないか,あってもきわめて数が少ないという事案もあります。
このような場合の算定は,とても難しいです。
しかし,民法が損害賠償における金銭賠償の原則を定めていますので,無理矢理にでも金額を決めなければなりません。
きっと相談する弁護士によって,金額が異なるという経験をされることと思います。
おそらく,判決を書く裁判官によっても,金額が異なるかもしれません。


みんなのハッピーバースデイ

娘の通う保育園で「みんなのハッピーバースデイ」という歌がはやっているそうです。
芦田愛菜さんが歌っていて,12星座を順番に歌いあげ,「私が生まれたその夜に ママはうれしくて泣い たって いつもくり返し話すんだ しあわせな思い出だと」と歌詞は続きます。
子どもが生まれるということはそのようなことだと思います。
男女間の問題で,慰謝料請求が認められる場面はあります。
不貞などを原因とする離婚であったり,内縁関係の不当破棄であったり,婚約の不当破棄などです。
他方で,婚姻していない男女の交際については,内縁関係又は婚約出ない限り,慰謝料請求が認められることはほとんどないと理解しています。
妊娠した交際相手の中絶について慰謝料請求が認められた裁判例もありますが,これは例外的な場面と私は理解しています。
慰謝料が認められるためには,不法な行為がなされていることが必要です。
不貞行為は不法な行為です。
内縁関係の不当破棄も,婚約の不当破棄も,不法な行為です。
従って,慰謝料が認められます。
中絶についても,その経緯,態様によっては,不法な行為と評価される余地があります。
しかし,出産には,不法な行為と評価される余地がないように思います。
自由な意思で性交渉をし,その結果妊娠をし,出産をする過程に不法な行為を考えることができないように思います。
妊娠したこと自体や出産すること自体では,慰謝料を請求できないように思います。


犬の飼い主として

私は雄のチワワ犬を飼っています。
名前は「コタロウ」です。
コタロウの画像は,私個人のアカウントでのFacebookGoogle+で公開しています。
よろしければご覧ください。
コタロウについては熊本市の動物愛護センターで登録変更の手続きをして,4月28日には狂犬病の予防接種を受けさせました。
ところで,山梨県で女性に噛みついて死亡させた土佐犬については,登録も狂犬病の予防接種も受けさせていなかったそうです。
おそらくは,登録や狂犬病の予防接種に係る手間暇や費用が惜しかったのでしょう。
そのような飼い主であれば,個人賠償保険も契約していなかったことでしょう。
私は,仕事柄,ペットの犬が他人に怪我を負わせたときには,その怪我を負わせた方に対して損害賠償責任があることを知っています。
その損害賠償額も少なくないことも知っています。
とても菓子折1つを持って行けば済むようなものではありません。
だから,私は個人賠償保険を契約しています。
山梨県の案件では,かまれた女性は死亡していますので,その賠償額は数千万円になることも十分に予想されます。
他方で,個人賠償保険の保険料はそれほど高額ではありません。
しかし,登録や狂犬病の予防接書の手間暇や費用を惜しむような飼い主では,個人賠償保険の契約をしていることを期待することは無理でしょう。
現代社会では,十分に気をつけているつもりであっても,他人に損害を与え,その賠償責任を負わされる危険性があります。
そのような場合に備え,個人賠償保険は契約しておいた方がよいと思います。


食べログ事件

食べログというサイトがあるようです。
このサイトに,サイトに掲載されている店から有償で依頼を受けてこの店に好意的な書き込みをした業者が問題視されています。
確かに,どこかに食事をしようとして,馴染みの店が思いつかないときなど,グルメ本やグルメサイトを参考にします。
そのようなグルメサイトで,その店に好意的な書き込みがあれば,その店に行ってみようという気持ちになります。
インターネットの影響は大きいといえます。
ところで,逆のパターンもあります。
その店の評価を下げるような書き込みを敢えて行う人もいるようです。
それが,美味くないとか,不味いとかいう人によって評価だけでなく,事実(例えば器にゴキブリが入っていたとか,料金を2倍取られたなど)を書き込んでいると,これは好みの問題だけではなくなります。
このような書き込みは,その店の社会的信用を低下させたり,事実でない噂を流してその店の営業を妨害したと評価されることになります。
その場合,刑事的には名誉毀損,偽計業務妨害に当たりますし,民事的には損害賠償請求の理由となり得ます。
現実に売り上げが減少する店も少なくないと聞きます。
法律的には,こちらの問題も深刻だといえます。


千原ジュニア骨折

千原兄弟の千原ジュニアが,駅で前を歩いていた女性が突然後退し,その女性がはいていたハイヒールに踏まれて足の小指を骨折したそうです。
これまでは,東京出張で地下鉄や山手線に乗るときには,ホームから突き落とされないようにであるとか,痴漢に間違われないようにとか,スリの被害に遭わないようにとかの注意をしていましたが,これからは前をいく女性がハイヒールを履いていれば,そのハイヒールで踏まれないように注意することも必要なようです。
ところで,この千原ジュニアの骨折も損害賠償請求をする余地があり得ます。
民法709条は,故意又は過失により他人の権利を侵害した場合には,損害賠償責任があると規定しています。
千原ジュニアさんは小指を骨折していますので,権利侵害を受けたといえます。
過失とは不注意のことです。
ハイヒールを履いていた女性が,不注意で千原ジュニアさんの小指をハイヒールで踏んだのであれば,過失により他人の権利を侵害したといえます。
社会では,他人から怪我をさせられる危険もありますが,他人に怪我をさせる危険もあります。
そのような場合に備えることが必要な社会のように思います。


一呼吸おく利益

弁護士に依頼する利益としては,まずその専門的知識を利用できることでしょう。
また,これは弁護士のスタイルにもよりますが,私のように依頼者を連れずに裁判所に行くスタイルの場合には,時間の制約を免れるという利益があります。
さらに言うならば,一呼吸おくという利益があります。
弁護士は,あくまで代理人です。
決裁権限を持つのは依頼者です。
依頼者の意向を無視して,調停をまとめたり,和解をまとめたり,契約をまとめることはできません。
依頼者がその場にいる場合,その場で決断ができます。
決断を迫られると言うべきかもしれません。
これに対して,弁護士だけがその場にいる場合,弁護士は結論を持ち越して議論を持ち帰ります。
少し時間的にも,場所的にも離れたところで,依頼者は,少し余裕を持って検討をすることができます。
その結果,その結論にメリットを感じなければ,合意にしなければよいのです。
私などは厚顔無恥なところがありますので,「依頼者の同意が得られなかったのでだめです。」と平気でいえます。
このように,弁護士に依頼すると,少し余裕を持って,問題を検討する利益もあります。


和解は仲直りにあらず

裁判所から出ると,目の高さにトンボが飛んでいました。
猛暑でもそろそろ秋です。
1つ和解が成立しました。

地裁本庁のロビーにモニターがあります。
裁判員裁判の紹介が流れているときもありますが,簡裁での裁判手続きを紹介する内容が流れているときもあります。
そこで,和解のイラストが描かれていることがあります。
裁判官と当事者の三者が,にこやかな笑顔で握手をしている絵です。
依頼者の方には,「あの人(相手方)となんか和解できません。」と言われる方もいます。
日常用語の「和解」には,仲直りという意味があります。
だから,件の発言が出てきたのでしょう。
しかし,離婚裁判の和解を考えてもらえればわかりやすいと思いますが,離婚裁判で和解をしたからといって,夫婦が元の鞘に戻ることはありません。
裁判で和解というのは,当事者が,条件面などで譲歩をして,裁判を終わらせるものです。
お金を請求している方はその請求額において我慢をし,請求されている方は払いたくないお金を我慢して払って,それでも判決よりもましと考えて,裁判を終わらせるものです。
判決と比べると和解は,控訴のような不服申立ができませんので,裁判は確実の終わりますし,当事者の自主的意思により合意したものですので,自発的に約束を守ってもらえる可能性が高いというメリットがあります。
だから,当事者は,我慢して和解をします。
裁判所で見るイラストのように,当事者双方がにこやかな笑顔になる和解には,なかなかお目にかかれないものです。


台風一過

台風一過と言って,台風が通過すると好天に恵まれることが多いようです。
ただ,台風18号では,東日本を中心に被害が出たようです。
さて,「台風の夜」お話しした平成3年に熊本に大きな被害をもたらした台風18号ですが,その被害はすさましいものがありました。
私が住んでいた中古アパートの屋根瓦はことごとく吹っ飛びました。
私の住んでいたアパートだけでなく,台風通過後の当時の熊本では,屋根瓦の供給が間に合わず,屋根にブルーシートをかけていた家屋が多く見られした。
また,私のアパートの前にパチンコ屋の駐車場があり,そこに駐車していた自動車があったのですが,その駐車場に立っていたパチンコ屋の看板が倒れて,自動車が看板の下敷きになったり,電柱が倒れて道の反対側にあるアパートに電柱が突き刺さったりしていました。
私が通っていた熊本大学でも,多くの樹木が倒れ,日差しが差し込むようになって,キャンパスが明るくなっていました。
ところで,屋根瓦が飛んで人に当たったり,自動車に当たったり,ここでのお話のように,看板が倒れて下敷きになって自動車が壊れてしまった場合,その屋根瓦や看板の持ち主に損害賠償を請求できるでしょうか。
実は,大きな台風が来た後の法律相談では,このような相談が割と増えます。
そのようなときには,周りを見てみると良いでしょうと答えることが多いです。
民法717条では,「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは,その工作物の占有者は,被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし,占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは,所有者がその損害を賠償しなければならない。」と定めています。
この条文は,建物など土地に接着した設備で損害を被った他人に対して,設備の占有者は損害を賠償しなければならないが,占有者に落ち度がなければ,所有者に落ち度がなくても,所有者が損害を賠償しなければならないということを規定しています。
ですので,屋根瓦が飛んで,他人の自動車に傷つければ,その家の占有者に落ち度がなければ,その家の所有者が,その自動車の修理代を支払わなければならないとなります。
ただ,これも無条件にというわけではありません。
設置又は保存に瑕疵があること」が,必要な条件になります。
瑕疵とは,簡単に言えば欠陥のことです。
さて,話を「周りを見てみると良いでしょう。」に戻します。
仮に,台風が通過した後,外に出て周りを見てみて,自分の家の屋根瓦だけが飛んでいて,周辺の家の屋根瓦が飛んでいないのであれば,お宅の家の屋根瓦の設置に欠陥があった可能性があるかもしれないという仮説が成り立ちます。
この仮説が正しいとなれば,そのときに飛んだ屋根瓦で傷つけた自動車があれば,その自動車の修理代を支払わなければならないと思います。
これに対し,平成3年に台風19号におそわれた熊本のように,至る所で,電柱や看板が倒れ,家屋の屋根瓦がとばされているのであれば,自分の家の屋根瓦が飛んだのも不可抗力といわざるを得ないでしょう。
そうなると,そのとんだ屋根瓦で傷つけた自動車があっても,それは自然災害として,仕方がなかったといえると思います。
その意味で,台風の後は,周りを見てみると良いのです。

 


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