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弁護士コラム「ナズナ想」
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弁護士コラム「ナズナ想」

信長と信玄

戦国時代は大河ドラマで取り上げたとき,視聴率を稼げる時代だそうです。
戦国時代は,英雄がきら星のごとく登場した時代ですが,その中でも織田信長と武田信玄は代表格でしょう。
両雄とも,戦上手で知られています。
しかし,織田信長と武田信玄の戦の仕方は本質的なところで違っていると言われています。
武田信玄の軍勢は,戦国最強と言われていました。
しかし,武田信玄は,織田信長のように上洛することができませんでした。
その1つの原因に,戦略の違いがあると言われています。
武田信玄は戦術的に優れた武将ですが,戦略的には織田信長には及ばなかったといえます。
戦術というのは,局所戦,個々の戦で勝てるための方策をいいます。
これに対して,戦略というのは,最終的にどのように戦を終わらせるかの方策をいいます。
武田信玄は,個々の戦は強かったですが,最終的にどのように戦を終わらせるかの方策を持っていませんでした。
これは,川中島の戦を数度となく繰り返したことからいわれていることです。
天下取りを考えるのであれば,無駄に川中島での戦を繰り返すのではなく,早々に上杉謙信と和睦して,上洛するべきでした。
裁判や調停でも似たようなことがいえます。
離婚や相続のような案件は感情が入り込みやすく,意地になりがちです。
少しでも相手の利益になることは避けたいと考えがちです。
しかし,裁判や調停を行って,どのようにしたいのでしょう。
この「どのようにしたい」,すなわち,どうすればご自身に有利な結果を導くことができるかということ。
それが戦略です。
個々の期日での主張や要求にどう応じるかは戦術でしかありません。
そこで,頑張りすぎてもメリットがないことが少なくありません。


評価

交通事故の被害に遭われた依頼者の方から,どこの医療機関が良いかを尋ねられることがあります。
交通事故の損害賠償請求裁判をしていると,お医者さんの診断書を目にする機会が多くなりっます。
特に,外傷性頸椎捻挫,外傷性頸椎症候群,いわゆるむち打ちの被害を受けた依頼者が多く,整形外科のお医者さんが書いたの診断書を多く目にするようになります。
別々の依頼者が同一の医師がそれぞれの方に作成した診断書をお持ちになることがあります。
直接お話をお伺いするお医者さんもいます。
すると,お医者さんの善し悪しの雰囲気も少しですが,お話しできることもあります。
私が先日適切と思うお医者さんをお教えした依頼者の方が,お喜びの声を寄せてくれました。
どこのお医者さんが良いというお話はしやすいです。
逆にどこのお医者さんが悪いというお話は差し控えています。
どこのお医者さんが悪いというお話は,名誉を毀損したとか,営業を妨害したと言われかねません。
それに,相性という者もいます。
同一のお医者さんに治療をしてもらった別々の依頼者の方で,一方の依頼者の方からの評価は高いのですが,他方の依頼者からの評価は低いということもありました。
評価をすると言うことは難しいことです。

待合室

家庭裁判所には2つの待合室があります。
申立人用の待合室と相手方用の待合室です。
離婚にしろ相続にしろ,調停では,待ち時間が割と長いです。
調停は,交互に調停室に入って話をしますので,他方が入っているときには待ち時間になります。
しかも,これが1回出ないことが多いですし,調停委員と裁判官が評議している時間も待ち時間になります。
私は,調停は片昼間と考えていますが,簡単に言うと,その半分は待ち時間です。
依頼者と一緒に調停に行っているときには,雑談タイムになります。
いろいろなお話をします。
もちろん,依頼を受けている案件についてのお話が最も多いです。
その調停の見通しであるとか,相手さんの対応に対する評価などです。
全くの雑談もあります。
依頼者がお母さんのときに多いですが,お子さんが私の娘と年齢が近いときなどは,育児話に花を咲かせます。
私の娘の方が依頼者のお子さんよりも年上のときなどは,育児の先輩風をビュービュー吹かせたりします。

たまにはですけど

裁判手続きには和解という手続があります。
和解というのは,仲直りという意味ではありません。
当事者双方が譲歩し合って,合意を作り,裁判を終わらせる手続です。
譲歩するわけですから,交通事故の損害賠償請求裁判のような金銭を請求する裁判では,判決で見込まれる金額より下げるわけです。
例に挙げました交通事故の損害賠償請求裁判では,判決になれば弁護士費用,遅延損害金をつけてもらえるわけですから,金額だけで見ると,和解によるメリットはあまりないといえます。
しかし,判決の見通しが不透明であるときには,和解のメリットもあながち小さいとは言い切れないときもあります。
また,経済的メリット以外のメリットを依頼者の方が感じているときもあります。
私は,依頼者の方に,和解を成立させるかどうかを決めていただいています。
和解によるメリット・デメリットは説明しますが,和解をしたくないと言われている依頼者を説得することはしないようにしています。
それが私の基本的なスタンスです。
そういえば,先日成立した和解では,依頼者の方からこのようなことを言われました。

(私が)期日の前には○○さんが決めれば良いですよと言っていたのに,その場になると一生懸命に説得するので,これは断ってはいけないと思いました。

と。
このときの和解は,依頼者にとって,少なくとも経済的メリットという点では,とてもメリットの大きい内容でした。
そして,このときの和解が成立しなければ,その内容と同程度の経済的利益を得ることがとても難しいと思われるものでした。
すると,一生懸命に説得してしまいました。
依頼者の利益ですので,依頼者ご自身が和解を成立させるかどうかをお決めになれば良いことと思っています。
ただ,私が一生懸命に説得することも,たまにはございます。

そういうこともあった

娘の小学校入学後初めての運動会がありました。
小雨決行でしたが,本格的な雨になって全学年の一通り競技が終わったところで,打ち切りになりました。
1年生にとっては小学校初めての運動会,6年生にとっては小学校最後の運動会でした。
ただ,見方によっては,順調に終わった運動会に比べると思い出にも残るでしょうし,話のネタにもなることでしょう。
社会生活の上で様々な法律問題に遭遇します。
離婚や交通事故などです。
それが,何年か後になって,「あのときは大変だったね。」と話題にできる。
きっとそのようにいえるときには,その話題を出すとき,その法律問題に遭遇したときよりも,ほんの少しだけかもしれませんが,幸せになっているのでしょう。
私たち弁護士は,法律問題の解決を通じてしかお手伝いをすることができませんが,そうなっていただきたいと願わずにはいられません。


「嘘である。」

裁判で,相手が主張する事実についての対応は3通りあります。
「認める」 相手が主張する事実が存在する。
「否認する」 相手が主張する事実は存在しない。
「不知」 相手が主張する事実が存在するか否かを知らない。
「認める」と対応された主張については,証拠により証明する必要がありません。
裁判所は,その主張通りの事実を認めることができます。
これに対して,「否認する」,「不知」では,主張した者は,その主張した事実について証拠により証明する必要があります。
ところで,最近,新人の弁護士の中で,これと異なる態度をとる者もいます。
「嘘である」です。
風の噂にそのような弁護士がいると聞いたことがありました。
しかし,そのような弁護士に2人も遭遇しました。
確かに,2人の弁護士とも,登録後1年以内の弁護士でした。
ところで,「嘘」というのは,必ずしも客観的な事実と異なるという意味ではありません。
法律的には,「嘘」というのは,その述べている人が,その人が認識している事実と異なる事実を述べることと理解するのが一般的であると考えています。
だからこそ,証人が偽証罪に問われるのは,その証人の認識と異なる事実を,そうであることを分かって証言したときに処罰の対象となりますが,客観的事実と反しただけでは処罰の対象とはなりません。
つまり,「嘘である」は,新たな事実の主張になると思うんです。
よほど,「嘘であることを証明されたし」と主張したいところです。

調停委員

離婚や相続などの手続で家庭裁判所を使うとき,まず調停手続きを行います。
簡易裁判所の手続でも調停手続きがあります。
調停は,裁判のように主張を戦わせ,証拠を提出して,事実を認定する手続ではありません。
調停は,当事者の合意を形成する手続です。
だから,そこで主張を出したり,証拠を出したりするのは,相手方当事者の合意を引き出すために行うものです。
ただ,審判手続に移行することができる調停では,審判官である裁判官が決定をしますので,きちんと主張をして,証拠を提出しておく必要があります。
ところで,調停手続きを主催するのは,調停委員会です。
調停委員会は,裁判官と調停委員から構成されます。
普段の調停は,調停委員が手続きを進めます。
調停委員の中には,裁判官や書記官を経験した方,弁護士である方が含まれることがあります。
しかし,一般的には,法律の専門家でない方です。
調停は,合意を斡旋する場ですので,無理に法律の専門家である必要がないといえます。
ところが,当事者の方はそういう理解でない方が大多数です。
いやしくも裁判所が行う調停のとりまとめをするのだから法律に詳しいに違いないと思っている当事者の方も少なくないように思います。
しかし,私の感覚では,調停委員はそれほど法律に詳しくはないように思います。
過去の調停では,裁判例・審判例と異なる見解を堂々とおっしゃった調停委員もいらっしゃいました。
私たち弁護士であれば,それは裁判所の立場と異なるとすぐに突っ込みを入れることができます。
しかし,弁護士に依頼せずにご自分で手続きを進めている方であれば,調停委員の発言が裁判例や審判例に照らして正しいと思われるのでしょう。
それでも,その調停委員の発言に促されて調停が成立するのであれば,「知らぬが仏」といえるでしょう。


紙についてのお話を3つ。

裁判の記録は,紙に書かれていることが多いです。
ところで,私は,ウルトラブックと呼ばれるスタイルのパソコンを持ち歩いています。
このウルトラブックはハイブリットタイプと呼ばれる,パソコンスタイルにもなるし,タブレットタイプにもなる型です。
私は,裁判の記録を電子データの形式にして,保存しています。
そして,その日の裁判の記録の電子データをこのパソコンに入れて裁判所に行っています。
刑事裁判の弁論のときのように書面を朗読しなければならないときには,タブレットタイプにして朗読しています。
ペーパーレスです。

私は,外に出さない紙については,裏紙を使っています。
これは,ある事件の弁護団会議で,熊本県以外の弁護士が裏紙を使っていたのがスマートに見えたのがきっかけです。
先日,弁護士会の会議で,裏紙に印刷した手控えを持っていたところ,他の弁護士に笑われました。
私の使い方がスマートでなかったのでしょう。
決して,その会議に出席していた弁護士の環境意識が低いのではないと思います。

裁判所から出る紙に,判決書とか,審判書とか,和解調書とか,調停調書とか呼ばれるものがあります。
いずれも,強制執行ができる力を持っている紙です。
その効力は,公正証書を超えます。
その紙はザラ紙を使っています。
紙についての豆知識です。


園児送迎バス第1審判決(続)

さて,この仙台地裁の判決ですが,この裁判では,損害賠償の根拠を安全配慮義務という契約責任に求めています。
損害賠償の根拠としては,この裁判のように契約責任に求める場合と,交通事故などのように不法行為というものに求めるものがあります。
契約責任と不法行為とでは,時効の長さに大きな差がありますが,主張する理屈にも当然違いがあります。
不法行為では,加害者の落ち度を主張して証明する必要があります。
これに対して,契約責任では,債務者が行うべきなのに行わなかった債務の内容を主張して証明する必要があります。
そして,債務者は,債務を行わなかったことに落ち度がなかったことを主張して証明する必要があります。
仙台地裁の裁判では,幼稚園は,送迎バスを出しているのですから,園児を各家庭まで無事に送り届ける債務があったと言えると思います。
よく聞く「帰り着くまでが遠足です。」のような感じです。
それを途中で津波にのみこれまれ手死亡させたのですから,契約責任があるというものです。
確かに,東日本大震災という未曾有の大災害ですので,助かったのが奇跡と言えなくもありません。
しかし,ラジオで大津波警報が出ていることを知って幼稚園に戻った送迎バスは助かっています。
災害情報をきちんと収集して,送迎を待っていれば園児は助かったかもしれません。
また,送迎ルートを高台にするとか,津波がこないところを通っていれば助かったかもしれません。
すると,未曾有の大災害だったから仕方なかったとはいえないとなります。
幼稚園は控訴するのでしょうか。
控訴は,判決が当事者に届いて14日以内に行わなければなりません。
仙台高裁の判断はどうなるのでしょうか。

園児送迎バス第1審判決

仙台地裁が,東日本大震災で発生した津波に巻き込まれて死亡した園児の両親が起こした損害賠償裁判で,幼稚園に1億7,664万円の支払を命じる判決がありました。 
4人で1億7,664万円ですので,1人あたりの金額は4,416万円です。
交通事故で死亡したときの賠償するべき損害は,逸失利益,葬祭費,慰謝料です。
6歳の幼児の逸失利益は,男児であれば,526万7,600円×(1-0.5)×10.1170の計算式で求めることができ,2,664万6,154円となります。
女児であれば,355万9,000円×(1-0.3)×10.1170の計算式で求め,2,520万4,482円となります。
葬祭費は,150万円程度が一般的です。
死亡による慰謝料については,一家の支柱,母親,配偶者という地位にないときには2,000万円から2,200万円となることが多いです。
すると,6歳男児が交通事故に遭ったときに賠償されるべき損害額は5,014万6,154円,6歳女児が交通事故で死亡したときに賠償されるべき損害額は4,870万4,482円になります。
現実の交通事故では,それぞれの事情により,この金額が増減しますが,一つの目安としてはこのようになります。
すると,今日の仙台地裁の判決の金額がびっくりするほどの高額なものではないことはおわかりいただけると思います。
1億7,664万円もの賠償金の支払を認めたと聞くと,とんでもなく高額な賠償を認めたように聞こえますが,交通事故で死亡した案件と比べると,どちらかというと低い金額になります。
ニュースはセンセーショナルに伝える傾向にあります。

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