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山崎法律事務所


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弁護士コラム「ナズナ想」
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弁護士コラム「ナズナ想」

金魚

水槽で泳いでいる金魚を見ていると,思わず時が経つことを忘れることがあります。
水槽を泳ぐ魚を見ることで,癒やし効果があるそうです。
私の事務所にも,小さいものですが,水槽を設置し,金魚を飼いました。
IMG_2046.JPG


金魚の続きを読む

弁護士と医者を知り合いにもつとよいという話を聞いたことがあります。
何かお困りごとがあったとき,そのお困りごとを解決するプロフェッショナルが知り合いにいれば心強いことです。
弁護士と医者は,そのようなプロフェッショナルの例として示されているのでしょう。
ただ,弁護士と知り合いであることでご迷惑をおかけすることもあるようです。
ガールフレンドを連れて相談に来られた方がいました。
私をその方の知り合いとして連れてこられました。
すると,後日,そのガールフレンドのお母さんから,その方と私がどのような知り合いであるかを尋ねる電話がありました。
その方は,弁護士を知り合いにもつには若すぎたようです。
ご心配されてのことのようでした。
私は,弁護士になる前,司法試験の受験生時代,塾講師のアルバイトをしていました。
その方は,私が塾講師として教えていた教え子でした。
そのことを説明すると,安心されていました。
ところで,先日,事務所からの帰宅途中に立ち寄ったドラッグストアで会釈をしてくださる方がいらっしゃいました。
お会いした記憶のない方でした。
ただ,ご相談に1度来られた方にも,2度目のご相談の時に,「ご相談は何ですか?」とおたずねしてしまいますので,あまり当てにならない記憶です。
ですので,どこかでお会いした方だろうという認識でした。
すると,その方が,私に,「ラジオを聴いています。ホームページも見ました。」と言ってくださりました。
ありがたいことです。
ちなみに,そのラジオ放送(RKKラジオ「お尋ねください!山崎です!」毎週日曜日午後4時50分から放送)で,お話しした更新より更新が2週間程度遅くなりました。
お詫び申し上げます。





理屈だけではない話

私は弁護士です。
弁護士は理屈,特に法律の理屈で問題を解決することを業としています。
しかし,理屈だけでは解決できない手続があります。
交渉というのは,理屈だけでは解決できない手続だと思います。
訴訟手続のような裁判官という第三者が判断する手続の場合,この第三者である裁判官を説得しなければなりません。
そこでは,法律の理屈に叶った主張をしたり,この主張を裏付ける証拠を提出して,有利な判断を求めます。
しかし,交渉では,違う仕組みがあります。
交渉では,提案を受けた人に決定権があります。
ある物を100万円で売るという提案をしたとき,その提案を受けた人が,その物を100万円で買うと決定をすると,この提案に基づいて合意が成立します。
交渉が成立するということです。
提案を受けた人が拒否すれば,交渉は成立しません。
このようにお話しすると,当たり前のことと聞いていただけると思います。
しかし,その当たり前のことが当たり前と思えなくなることがあります。
たとえば,交通事故の示談交渉です。
加害者の保険会社から示談案が提案されます。
その案で示談を成立させるか否かの決定権は被害者にあります。
しかし,これに対して,その示談案からの増額を要求するとき,これは被害者からしますので,その決定権は加害者の保険会社にあります。
いくら,その金額が予想される判決から見ても相当であると思われても,保険会社が是としなければ,増額した金額で示談は成立しません。
だから,いわゆる「査定」的な意見のみを得ることはほとんど意味がありません。
その「査定」された金額を持って保険会社と交渉しても,示談交渉が成立することはほとんどありません。
そのため,被害者を代理して自賠責を越える示談交渉をすることができない行政書士や自治体の相談員は「査定」的な意見を言わないようです。
交渉というのは,交渉当事者双方が,それぞれメリットを感じなければ,交渉は成立しません。
自らの要求を相手に丸呑みさせる手続ではありません。
その要求を丸呑みしてもメリットがあるような場合でなければ,相手は丸呑みしません。
法律の理屈が通れば相手は要求をのむなんてことはほとんどありません。
ごめんですめば警察はいらないという言い回しがありますが,交渉が法律の理屈だけで成立するのであれば裁判所はいりません。
離婚や相続の調停も同じです。
調停は,裁判所の調停委員が間に入る交渉です。
調停委員が裁判官のように決定することはありません。
調停の相手方が提案を受け入れることができなければ,調停は成立しません。
調停では,法律の理屈を知っているべきです。
しかし,法律の理屈だけで調停を成立させられるわけではないと思います。


携帯電話

携帯電話というものは不便なものです。
受験生時代,交通誘導警備員のアルバイトをしていたのですが,携帯電話を持ちたくはありませんでした。
携帯電話に出るか否かというのは,玄関ドアをノックされたときに開けるか否かと同じく,自由なはずです。
しかし,携帯電話を持っていて,その携帯電話に電話がかかっているのに出ないと,出ないことが悪いことのようにいわれることがあります。
そういえば,玄関ドアをノックする人の中には,ノックに応じて玄関ドアを開けないことが悪いことのようにいう人もいるようですが。
携帯電話を持っていなければ連絡がつかなかったですむことが,携帯電話を持っていると連絡がつかないといういいわけが使いにくくなります。
ところで,今日は,熊本家裁と福岡家裁で,離婚裁判と離婚調停のはしごでした。
熊本駅の改札を通過したところで,携帯電話があるべきところにありませんでした。
駐車場においた車に忘れたのでしょうか。
携帯電話が普及しているので,公衆電話がなかなかないんですね。
事務所との連絡をどうしようか,少し焦りました。
携帯電話はというと,鞄の中の別のところに入れていました。
急いで投げ入れたのでしょう。
携帯電話がないと,とたんに連絡の術がなくなってしまうんですね。

善い者?悪者?

娘から尋ねられました。
「弁護士って悪者なの?」
この話を読んでいただいている貴方はどう思われますか?
悪者だと思いますか?
刑事物,探偵物,推理物では,基本的に弁護士は悪役です。
刑事や探偵の真相解明を邪魔する存在です。
だから,「○○の事件簿」とか,「名探偵○○」とかを見ていると,弁護士は悪役と映るのでしょうか。
ちなみに,「名探偵○○」に出てくる準メインキャラクターの女性弁護士が,検事と協力して,自ら弁護をしている被告人が殺人事件を行ったことを暴く手助けをするというストーリーもあります。
しかも,そのストーリーはとても爽やかに終わります。
あり得ないことです。
弁護士は,特に刑事弁護人であるときには,被疑者被告人の味方であり続ける最後の1人であるべきです。
弁護士が,自らが守るべき人の不利益に行動するわけがありません。
では,私は,娘になんと答えたでしょうか。
ちょっとした道具をおいて,ここから見る景色とそこからみる景色が違うことを説明しました。
立場によっては弁護士を善い者と思う人もいるし,悪者と思う人もいる。
私の相手方になった方にとっては,私は悪者かもしれない。
娘に理解できたでしょうか。

とりあえずはこのままで

熊本おおいた県人会「きちょくれ会」に参加してきました。
事前に確認しようと思って「きちょくれ会」を検索したら,割と上位で私のこのコラム「ナズナ想」が出てきました。
とても邪魔でした。
ご迷惑をおかけしているようで申し訳ございません。
ところで,私を同級生と紹介してもらえました。
後輩と紹介してもらえることもあります。
何でもないことではあります。
しかし,ありがたいことです。
とりあえず,そのように紹介しても恥ずかしくないようにしているということでしょうか。
これからも精進して参ります。

実は私

その芸能人が今日のテレビ番組に出ていたのですが,実は私,その芸能人夫婦の離婚裁判が気になっています。
離婚というのは,夫婦が合意さえすれば,自由にできます。
夫婦が合意したと言うことが最大にして唯一の理由です。
しかし,合意ができないとき,判決の力で離婚します。
そのとき,判決で離婚が認められるために必要なのが,民法770条1項に定められている離婚原因です。
不貞,悪意の遺棄,3年以上の生死不明,強度の精神病になり回復の見込がないとき,婚姻を継続することができない重大な事由の存在のいずれかに該当することが必要です。
婚姻を継続することができない重大な事由には,DVのようなその行為をした配偶者が慰謝料を支払うべき責任を負うようなものから長期間の別居のような夫婦の破綻状態のものまであります。
そして,破綻状態と言うためには,客観的な状態が必要だと私は理解しています。
破綻状態として,家庭内別居,仮面夫婦の主張が相手方から出てくると,私の方が有利であることを確信することができます。
家庭内別居,仮面夫婦の根拠として主張される,寝室が別であるとか,夫婦の会話がないとかいうのは,どこの夫婦でも見られる可能性がある状態です。
それをもって破綻しているということは難しいような気がします。
ところで,最近の流行に「モラハラ」の主張があります。
私は,「モラハラ」が離婚原因になることはないと思います。
言葉というのは,それを受け取る人によって感じ方が大きく異なることがあります。
これが方言になれば,違う方言の人が聞くと喧嘩を売っているように聞こえることも珍しくありません。
またモラルというのは,内心の問題であり,夫婦の間でよって立つモラルが異なることはあり得ることです。
すると,「モラハラ」というのは,結局は「性格の不一致」ではないでしょうか。
ちなみに「性格の不一致」だけの理由で離婚を認めた裁判例はないと私は理解しています。
ほとんど「モラハラ」だけで離婚を求めた裁判がどのような結論になるのか,とても気になります。
おそらく和解(裁判での話し合い)で離婚するのだとは思いますが。

子どものために

離婚を多く扱っていると,子どものために離婚したくないと言う言葉は,よく聞きます。
「子はかすがい」という言葉もあります。
子どもがいたから夫婦の危機を乗り越えることができるという意味と理解しています。
ご高齢のご夫妻がインタビューを受けて,いろいろあったけど何とかやってこれたというお話をされていることを聞きます。
何とかやってくることができたことの大きな要因がお子さんがいらっしゃったことかもしれません。
そのようなとき,「子はかすがい」といえるのでしょう。
ところで,私の経験では,弁護士を依頼してまで離婚手続きを進める夫婦が復縁する可能性はとても少ないと思っています。
そのような段階で,お子さんの存在が,離婚のどれだけの障害になるのでしょうか。
離婚を求める立場としては,お子さんの存在も考慮した上で,離婚という結論を出し,弁護士に依頼しています。
すると,お子さんの存在は,折り込み済みです
離婚がお子さんに与える影響は小さくはありません。
子どものために離婚したくない。
ただ,既に別居が継続しているとき,離婚することが子どもに与える影響はどれほどでしょうか。 
そして,親である離婚当事者は,お子さんに与える影響を最小限にとどめることができるはずです。
お子さんにどのように説明をするか。
このとき,本当のことを説明すればよいというものではありません。
嘘をつけと言っているわけではありません。
人は立場が違えば見える景色が違ってきます。
ご自身が本当のことと思っていても,必ずしも真実に合致しているとは限りません。
お子さんの年齢,理解度,身上に配慮した説明が必要です。
さらに,面会交流の活用。
離婚の悪影響を小さくすることはできます。
「あなたのおかげで離婚をしなくてすんだ。」
子どもにそう言えるようになればよいと思います。
しかし,「あなたがいるから離婚できなかった。」
これは子どもにとってよいことではないのではないでしょうか。
 

尊厳死

米国で,尊厳死を実現するために,自ら命を絶った女性がいます。
私の理解では,末期癌患者の方などで,死を間近にして,極度の病苦に苦しむ人の苦痛を和らげて死に至らしめる後遺を安楽死というのですが,生命維持装置で生かされている状態の人から,その生命維持装置を取り外す行為,これも安楽死という概念に含まれるのですが,機械による生存を否定して人としての尊厳を保ってしむという意味で尊厳死と呼ぶことがあるというものです。
この意味では,米国の事例は,尊厳死というよりも安楽死に近いのではないかと思います。
大学院時代,法哲学のゼミで,死ぬ権利が憲法上保障されているかを考えたことがあります。
権利には,積極的な側面と消極的な側面があります。
例えば,表現の自由として,意見を発表する自由がありますが,意見を発表しない自由もあります。
同じように,聞く自由も,聞かない自由もあります。
すると,生存権,生きる権利にも,生きることを拒否する権利もあるのではないか。
みなさまはどうお考えですか。
教授は,憲法は積極的に生きようとする人を前提に考えているのではないかとの説でした。
死ぬということは多くの人に迷惑をかけるとの説の方もいらっしゃいました。
私は,臓器提供カードで,臓器提供の意思を表示していました。
私が死んだ後でも,私の心臓や角膜が誰かの体の一部として生き続けるなんてすてきなことです。
でも,今は臓器提供カードに意思表示をそのようにはしていません。
私が脳死状態になったとき,娘はどのように考えるでしょうか。
私と同じように考えるでしょうか。
それとも,最後の1秒まで奇跡を信じるのでしょうか。
そのときの娘の決断に委ねたいと思います。
人の死というのは,その死んでいく人だけの問題ではないように,思い始めています。

虚偽

週が明けると証拠調べ期日が続きます。
証拠調べ期日というのは,民事裁判,離婚裁判で,証人尋問や原告本人尋問,被告本人尋問を行うために開かれる裁判の日程をいいます。
この証拠調べ期日が行われるときには,裁判官は当事者の主張や提出証拠を基に,ある程度の判決の見通しを持っているといわれています。
そして,この証拠調べが行われると,ほとんどの裁判で,審理手続きは修了して,判決を待つだけです。
この尋問で,「虚偽」の事実を述べると,証人であれば偽証罪に問われて刑事処罰が加えられることがあり,原告本人や被告本人であれば過料という制裁を受けることがあります。
そして,この尋問を前にして,「虚偽」を述べないようにという点で緊張を感じる方もいらっしゃるようです。
ところで,法律用語と一般的な用語で意味が全く異なるものがあります。
よく例に出されるものとして,「善意」,「悪意」というものがあります。
一般的な用語では,「善意」は相手の利益を考えての行為に使い,「悪意」とは相手方に損害を加える目的での行為に使います。
しかし,法律用語では,「善意」というのは,事実を知らないこと,又は,事実とは異なるのに事実と確信していることをいいます。
例えば,Aさんがあるカメラの所有者ではないのに,Aさんをそのカメラの所有者と確信しているような状態を「善意」といいます。
これに対して,法律用語における「悪意」というのは,事実を知っていることをいいます。
「虚偽」についても,一般的な用語と法律用語では意味合いが異なってきます。
「虚偽」というと,客観的な真実に反することをいうことと理解している方が少なからずいらっしゃるようです。
そのため,自らが述べたことが客観的な真実に反していた場合を恐れてしまうようです。
しかし,法律用語としての,偽証罪などに問われる「虚偽」というのは,客観的な真実に反することをいうのではなく,その発言者の認識と異なる事実を敢えて述べることと理解されることが一般的です。
ですので,ご自身の記憶に従っていれば,結果的に客観的事実に反していたとしても,処罰や制裁の対象になり得ないとなります。
ご自身の認識を堂々と述べればよいのです。

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