熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

少年事件

BGM

BGMにクラシック音楽を流している事務所があるそうです。
私の事務所では、常にBGM代わりに地元FM局であるFMKの放送が流れています。
そのFMKの番組に、朗読の時間というものがあります。
童話であるとか、民話であるとかを朗読する短時間の番組です。
今日、その番組がふと耳に入りました。
書面作成の合間に耳に入った内容ですので、細かいところには誤りがあるかもしれませんが、内容は概ね次のような内容です。
なんでも、親の言うことをきかずに悪さばかりしている男の子がいたそうです。
そこで、仙人が、その男の子を仙人の国に連れて行って懲らしめるために、力持ちの男を引き連れて、やって来ました。
その男の子は、もちろん、仙人の国には行きたくありません。
そして、親もその男の子を仙人の国には行かせたくありません。
その男の子と親は、仙人に、仙人の国に、その男の子を連れて行かないように頼みます。
すると、仙人は、その男の子の父親と連れてきた力持ちの男が勝負をして、父親が勝てば、その男の子を連れていかないと約束しました。
誰が見ても、力持ちの男が勝つのはわかりきっていました。
それでも、父親は、必死で力持ちの男と組み合いました。
何度となく、父親は、負けそうになるのを踏みとどまりました。
白熱した勝負となりました。
果たして、力持ちの男が、根負けをして力に緩みが出てきたところで、父親は、そのすきを逃さず力持ちの男を投げ飛ばし、父親が勝ちました。
すると、仙人たちはどこかに消えていきました。
男の子が気がつくと、眠っていました。
男の子は、今までの話が夢だったのか、現実なのかわかりません。
しかし、男の子は、夢か現実かを親に尋ねるのが怖くて、尋ねません。
やがて、男の子は、仙人や力持ちの男、そして、その力持ちの男と父親が戦ったことを夢だと思うことにしました。
でも、男の子は、それからは、親の言いつけをきちんと守り、悪さをしなくなりました。
というお話でした。
きっと、このお話を作った人は、子供を育てるとき、罰を与えることよりも、親が懸命に育てているという姿勢を示すことのほうが大切だと言いたかったと私は思います。
非行をした少年は少年審判という裁判手続きを受けなければなりません。
私は、付添人として、多くの少年審判に参加し、多くの非行を犯した少年とその家族を見てきました。
その中で、少年の更生について、いわゆる大所高所からの意見を述べる親御さんは少なくありません。
私は、少年の更生のためには、何よりも、少年の更生に真正面から懸命に取り組もうとしている親御さんの姿を、少年に見せることだと思います。
そのためには、少年に、親御さんが、「あなたが大切だ。」というメッセージを言葉にして伝えることも必要でしょう。
親の背中を見て子供が育つという時代ではないと思います。
キチンと言葉にして伝えるべきです。
そして、そのような親御さんの取り組みがあれば、少年は更生すると私は、信じています。
先ほどのFMKの朗読の「仙人の国」を少年院に置き換えて考えることもできると思います。
長期間少年院に行ったら少年が更生するのではありません。
少年自身が、更生しようという気持ちを持ち続けることができるから、少年は更生するのだと思います。
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