熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

Q.E.D証明終了

NHKで「Q.E.D.証明終了」というドラマが木曜日午後8時から放送があっていました。
過去形になっているのは、今日の放送が最終回だったからです。
今日の放送では、主人公の高校に、裁判官・検察官・弁護士が出張し、そこで模擬裁判員裁判を行うというお話でした。
その模擬裁判で取り上げられた事件は、強盗事件でした。
争点は、被告人が犯人であるか否かです。
被告人は、起訴された事実を否認しています。
検察官は、犯行現場近くで被告人の声と似た声と、被告人と背格好の似た男を目撃した証人と、被害者が現金を引き出した銀行の近くで被告人を目撃した証人と、犯行直後に現場近くで取り押さえられた被告人が、被害者が強盗に盗まれたと思われるお金を所持していたという事実から、被告人の有罪を証明しようとしていました。
これを読まれている方は、この被告人について、有罪と考えますか?それとも被告人は無罪でしょうか?
番組の中では、この被告人は無罪となりました。
実は、これは、「盗品の近接所持」という、刑事裁判の事実認定では重要な論点です。
弁護士や裁判官・検察官になるためには、司法修習という研修を受けます。
司法修習には、刑事裁判・民事裁判・検察・刑事弁護・民事弁護という5つの科目があります。
私の刑事裁判の最初の問題が、この「盗品の近接所持」の論点に関するものでした。
簡単に言えば、盗品を犯行が行われて場所、時間に近いところでその盗品を所持している者は、犯人である可能性が極めて高い、すなわち有罪であるという理屈です。
この理屈に従えば、この模擬裁判は、有罪が正しいはずです。
司法修習では、この理屈以外にも刑事裁判の事実認定に使う理屈を学びます。
裁判員裁判は、これらの理屈が、裁判官・検察官・弁護士でない人たちの一般的な常識に照らして妥当であるのかどうかを試す場でもあります。
裁判員には、多大な負担があると思います。
また、裁判員裁判を実施するために、裁判所の改築など多くの税金が使われました。
このような犠牲を払ってまで実施される制度です。
できるだけ良い制度にしていきましょう。
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