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刑事事件

異例の言及「灰色無罪」

Yahoo!のトピックスをみていたら、「未遂に異例の言及『灰色無罪』」というのがありました。
次のタイトルが「『グレーだが、クロといえず』 窃盗未遂被告に無罪判決」でした。
内容を読んでみると、裁判官が、判決言い渡し後、「あなたの話を信用したわけではない。グレーゾーンだと思うがクロと言えず無罪。疑われるような軽率な行動はしないで」と説諭したというものでした。
特に判決理由の中で、「灰色だが無罪」といったわけではないようです。
判決理由の中に「灰色だが無罪」とあったのなら、問題かもしれません。
刑事訴訟法336条は、犯罪の証明がなければ無罪判決を下すようにと規定しています。
クロ(犯罪の証明ができた)のでなければ、グレーであろうとブラウンであろうと、レッドであろうと、ブルーであろうと、無罪です。
ホワイト(無罪の証明ができた)でなければ無罪ではないとは、刑事訴訟法は規定していません。
このトピックスの京都地裁の事案は、説諭で述べられているものに過ぎません。
説諭は、裁判官が1人の人間として、被告人に語りかけるというような性格のもので、それ自体に法律的に意味のあることではありません。
きっと、この裁判官は、「これからは疑われるようなことをするな」ということが主眼だったのでしょう。
ただ、この発言は、裁判官が有罪判決にしたかったのにできなかったというような印象を受けることもできてしまいます。
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