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雑談

傍聴席のお馴染みさん

昔から法廷ウオッチャーという方はいらっしゃいます。

「裁判長!」の原作者の北尾トロさんや芸人の阿曽山大噴火は、有名な法廷ウオッチャーのようですが、熊本地裁にも、法廷でよく見る顔の方はいらっしゃいました(最近はあまり拝見することもなくなりました。お元気でしょうか。)。

ただ、法廷ウオッチャーがいる傍聴席は、刑事裁判の傍聴席がほとんどで、民事裁判の傍聴席にはほとんどいらっしゃいません。

これは、刑事裁判は、口頭主義といいまして、傍聴している人はもちろん裁判を受けている被告人にも、裁判の内容がわかるように、主張や証拠の内容を必ず口頭で述べるという原則がありますから、傍聴席にいても、法廷の中で何をやっているのかがわかるのです。

これに対し、民事裁判では、例えば、裁判官が「原告は訴状陳述ですね。」というと、原告訴訟代理人が「はい。」と言い、続けて裁判官が「被告は答弁書陳述ですね。」というと、被告訴訟代理人が「はい。」と言い、するとおもむろに裁判官が、「では次の期日は・・・」となりますので、傍聴席で見ていてもどのような裁判が行われているのかわかりにくく、おもしろくありません。

ですので、民事裁判の傍聴席には、ほとんど法廷ウオッチャーの方を見ることがありません。

ところが、最近、傍聴席に見慣れた方が座っていることを見ることがよくあるようになりました。

その方は、たいてい原告側の最前列に座っています。

しかも、その方が傍聴席にいる裁判は、地方裁判所での過払い金請求裁判で、当事者が訴えを起こしている"形式"のものです。

そして、時々、原告席に座っている原告の方が、この傍聴席最前列に座っている方の方をちらちら見たり、次回期日を決めるときなどこの傍聴席最前列に座っている方と合図の交換のようなことをしたりしています。

その傍聴席の人は司法書士でしょうか。

司法書士は、地方裁判所での代理権はなく、せいぜい書面を作成することくらいしかできません。

ただ、その傍聴席の方は、実質的に代理人のようなことをされているので、弁護士法に違反しているような気がします。

佐賀などで、同じようなことをしていた人が、弁護士法違反で有罪判決を受けていますので、気をつけた方がよいと思います。

また、その原告の方自身損をしているような気もします。

まず、そのような人は、わざわざ裁判所まで足を運んでいるのですから、無償な訳ありません。

すると、原告の方は、ご自分の時間を使って裁判所まで足を運びながら、その人にも費用を支払っているのです。

これを弁護士に依頼すると、ご自分は裁判所まで足を運ばなくてすむのです。

私は、司法書士は、弁護士の50%くらいの費用という認識(仕事の内容から考えてのことだったのですが、)でしたが、そんなに安くないようです。

その上、成功報酬まで請求されたらたまったものではないでしょう。

費用の用意できない人はそれなりの弁護士の利用の仕方があります。

まず、法テラスの援助を利用することが1つです。

次に、費用の分割払いを利用することも1つでしょう。

さらに、書面作成のみを依頼することもその方法の1つです。

私が依頼された事件の中には、少額訴訟の事件もありました。

そのような事件では、弁護士に代理活動を依頼すれば、大赤字です。

そこで、私は、書面作成のみの依頼を受けました。

本人名義の書面作成だと私の報酬基準では3万円となります。

ただ、書面を見れば、弁護士が作成したのか、司法書士が作成したのか、本人で作成したのかは、この業界にいる人間であればわかります。

その少額訴訟は、20万円くらいを請求されていましたが、私の依頼者が1万円を支払うということで和解したそうです。

もちろん、私は書面作成の依頼しか受けていませんので、報酬をいただいていません。

似たようなものに、法律相談を利用するという方法があります。

私の報酬基準であれば、30分程度の法律相談の費用は5、000円です。

不動産に関する事件でしたが、毎月裁判の前に私のところに法律相談に来られる方がいらっしゃいました。

そして、そこでの相談の内容を元にご自分で書面を作成して裁判所に提出していました。

その方は、熊本地裁で勝訴され、福岡高裁で有利な和解をされたとの報告をいただきました。

もちろん、私は法律相談しか受けていませんので、その裁判に関して報酬をいただいていません。

このような弁護士の利用の仕方をすれば、きっと傍聴席に来る司法書士に依頼するよりは、少ない費用で弁護士の援助を受けることができると思います。

 

 

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