雑談
法律相談
要領のよい弁護士だと、法律相談も5分から10分くらいで終わってしまうらしいです。
でも、私の場合、30分では足りないことが多いです。
もちろん、市役所の市民相談や、法律相談センター、法テラスの相談は、相談時間が決まっていますので、迷惑をかけるわけにはいかないので、できるだけ時間内に終わらせるようにはしています。でも、時々係の人が時間を知らせに来てくれます。
事務所で相談を受けるときは、事務員も気を利かせて、1時間くらいの枠をとっています。
じっくりお話を聞いた上でアドバイスをすることで、問題が解決する方もいらっしゃりますので、それなりの時間を使っても仕方がないとは思います。それに、あまり厳密に時間単位で相談料をいただいていませんので、相談者にも経済的負担をかけていないと思います。
ただ、時たまですが、時間の無駄だなと思う法律相談もあります。
それは、その相談者の相談に対する一応の結論としてのアドバイスが出ているにもかかわらず、さらなるアドバイスを求められているような場合です。
法律相談は、法律問題の一方の話だけを聞いて判断するのですから、断定的なアドバイスができるものではないのですが、そこで断定的なアドバイスを求められても、断定的な判断をすることができるだけの資料がありませんので、無理というものです。
また、法律上問題があるような行動に対して大丈夫と言ってもらうことを目的としているような場合です。
法律相談は、最終的には相談者の背中を後押しすることを目的とするような身の上相談や人生相談ではないので、法律上の観点から相談された問題に対してアドバイスをするものですから、法律上できないことにはできないと答えなければなりません。ですが、相談者の中には、法律上できないですよと申し上げても、でもできるでしょうと食い下がられる方も希にいらっしゃります。そのような方は、弁護士のところではなく、宗教家か占い師のところに行かれた方がよいのではないのかなと思ってしまいます。