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雑談

平成21年度新司法試験合格発表

今日、新司法試験の合格発表がありました。
合格者数は2043人(男性1503人、女性540人)で、合格率は27.6%だそうです。
私が司法試験に合格したときの合格者数が990人前後で、合格率が3パーセント前後でしたので、昔ならどうあがいても合格するはずのなかった人でも合格することができるようになったわけです。
昔よりも合格しやすくなったと言うことではよい制度になったわけです。
この新司法試験に合格して裁判官・検察官・弁護士になるためには、法科大学院を卒業する必要があります。
この法科大学院の授業料は、年間80万円から200万円まで幅がありますが、最低でも入学金も考えると180万円から420万円くらいは卒業するのに必要なお金になるようです。
それだけお金を使っても、7割以上の人は、新司法試験に合格できません。
法科大学院を卒業しても、新司法試験に合格しなければ、何もメリットはありません。
しかも、この法科大学院修了の資格で新司法試験を受けられるのは、5年間で3回しか受験できず、それで合格できなければもう1回法科大学院に行かなければなりません。
何となく、どこかの街の「やらずボッタクリ」のお店のような制度だと思います。
そのうち、国家的詐欺だと国賠を考える人が出るかもしれないです。
この回数・年数制限もそれなりの合理性はあると思います。
有能な人材が、長期間の受験生活を送ることによる社会的損失を防ぐと言うことらしいです。
ただ、有能な人であれば、そんなに長い間受験生活を送らず、適当なところで見切りをつけるかもしれないと、試験会場の帰りのバスで考えた年に、私は合格しました。
ちなみに、私は、16回目の受験で合格しました。
今の新司法試験であれば、もう少し早く合格できたかもしれません。
しかし、私は、新司法試験であれば、きっと弁護士を目指さなかったと思います。
私は、生活保護世帯に生まれ育ちましたので、家からの仕送りをほとんど期待できない環境でした。
そればかりか、私が大学のときに父が、受験生時代に母が、それぞれ他界しましたので、生活費から自分で稼がなくてはなりませんでした。
合格した年などは、1日に10時間以上働く毎日でした。
とても法科大学院に通う時間も経済力もありませんでした。
旧司法試験であれば、どのような生活をしていようと、その試験に合格さえすればよいという試験でした。
その意味では、公平な試験でした。
だから、私も、司法試験に合格して弁護士になろうと思えたのだと思います。
きっと、新司法試験では、私のような境遇から裁判官や検察官や弁護士になろうという人は出てこないだろう、そんなことを思いながら今日の新司法試験の合格発表のニュースに接していました。

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