離婚
祖父母が孫に会う権利
祖父母が孫にある権利は、子ども夫婦の中が壊れていなければ、そんな権利があるのかと特に気にするものではありません。
しかし、子ども夫婦が離婚してしまった場合、祖父母は嫁とともに孫をも失うと言うことが起こります。
このようなとき、祖父母が孫に会わせろと、孫の母親(父親の場合もあります。)に請求する権利があるのか気になるところです。
面接交渉の法的性格については議論があるようですが、家庭裁判所調査官の理解として、裁判所のホームページに紹介されている見解によると、同居していない親からも愛情を子どもが感じることができることにより、その健全な成長を助けるという目的と考えられます。
そこには、祖父母は原則として登場しません。
子どもによっての両親の役割と、祖父母の役割は大きな違いがあります。
従って、祖父母は、権利として、孫に会うこと孫の母親(または父親)に求めることができないと考えるべきです。
かつて、私が代理人として調停離婚した案件の中には、父親が面接交渉を求めてなく、調停調書に面接交渉についての定めを全くおかなかったのに、その祖父母が強く孫と会うことを求めたというものがありました。
父親が、私に電話をしてきて、「調停で、「祖父母が子どもに会ってはいけない。」と決めていないですよね。」というものですから、私は、「調停で、「祖父母が子どもに会っても良い。」とは決めなかったでしょ。」と答えたことがあります。
つまり、この場合、父方の祖父母に孫を会わせるかどうかは、親権者である母親の判断にゆだねられます。
一覧ページに戻る