熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

想像力

今日の裁判所は、まるでお祭りのようでした。
裁判所の前の2車線分の道路の1車線を、マスコミのテレビ中継車が占領していて、裁判所の門の前にはマスコミのカメラやスタッフがたむろしていて。
でも、心配していたほど裁判所の駐車場は混雑していませんでした。

ところで、私たちの仕事に必要な能力に「想像力」があると思います。
裁判官として、検察官として、弁護士として、自らが体験したことがない経験を理解するためには、想像力が必要です。
もちろん、裁判所の判決、検察官・弁護士としての裁判所での主張は、証拠に基づいて推理されたものである必要があります。
ただ、その根底には、体験したことがないことを想像するという作業が必要だと思います。
裁判員には、是非想像力を働かせてもらいたいと思います。
ところで、これまで行われた裁判員裁判の裁判員の記者会見で、「被害者の気持ちをどこまで理解できたか自信がない。」という発言された裁判員の方がいらっしゃいました。
これまで刑事手続は、被害者を無視してきたとの批判があります。
ですので、被害者の立場に理解を払うことは必要だと思います。
ただ、残念ながら、現在の被害者に関する制度は、被害者感情のガス抜きでしかなく、本当の被害者救済にはなっていないように思います(被害弁償)。
話はそれましたが、被害者に同情することは、比較的簡単にできます。
これに比べ、被告人の立場を理解することはとても難しいです。
「あなたの家族が殺されたらどういう気持ちになるか。」という問いがあります。
では、「あなたの家族が何かの拍子に誰かを殺してしまったら、それでもあなたは人を殺した者は死刑になるのが当然と言い続けられますか。」という問いに、多くの人は何と答えるでしょうか。
裁判所が、公平中立な第三者であるという思いがあります。
裁判員には、被害者の立場、被告人の立場、そのそれぞれについて、十分に想像力を働かせてもらいたいと思います。

 

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