熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

被害者の命日

先日熊本で第1号の裁判員裁判が行われました。
判決は、求刑7年に対して6年でした。
ところで、この裁判で、被告人が、被害者の命日を質問され、答えることができず、法廷が凍り付いたという話を伝え聞きました。
私は、この裁判を傍聴していませんでしたので、その話の真偽はわかりません。
被害者の命日とは、もちろん被害者が死亡した日です。
ただ、この事件は、傷害致死事件で、傷害が行われた日から死亡した日まである程度の日数が経過していました。
そのため、被告人は、被害者がいつ死んだのかを知ることはできませんでした。
もちろん、起訴されれば、弁護人は証拠の開示を受けることができます。
その証拠には被害者の死亡した日は記載されているでしょう。
では、被告人が、被害者の死亡した日を知っていたと言うことはどういうことを意味するのでしょうか。
被告人が被害者の命日を知っていれば、被告人が反省していると評価され、判決は5年になったのでしょうか。
では、逆の命題、すなわち、被告人が被害者の命日を知らないと言うことは、被告人が反省していないと評価すべき事情でしょうか。
また、被害者の遺族は、被告人が被害者の命日を知っていれば、その処罰感情が少しは和らげられるのでしょうか。
被害者の命日を知っていることは、被告人がそれだけ被害者に対して考えていたかもしれないと言えるかもしれませんが、被害者の命日を知らなくても被告人が反省していないとは言えないはずです。
また、被害者の命日を被告人が知っていても、遺族にとっては被告人を許せないはずです。
今回の裁判員裁判は、裁判員の方にとって有意義だったそうです。
「命の尊さを改めて感じた。」という裁判員のコメントが報道されていました。
これは、裁判員がこの事件に真摯に向かい合ったと言うことでしょう。
裁判員が、ご自分が、道を歩いていてトラブルに巻き込まれ、とっさに突き飛ばしてしまったところ、相手が転倒して打ち所が悪くて死んでしまったような場合を想像してもらえると、この裁判員裁判はより良いものになるように思います。

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