熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

残りの人生すべてを・・・

今日は月に1度の日弁連の会議の日でした。
午後5時には夜になっていました。
東京は午後5時になると夜なんだと思ったのは、司法試験の口述試験で東京に来たときでした。
私たちが合格した頃の司法試験は3段階の試験で、5月の第2日曜日にある択一試験と呼ばれるマークシート式の試験に合格すると7月にある論文試験と呼ばれる試験を受け、この論文式試験に合格すると11月にある口述試験と呼ばれる面接試験を受けます。
5月と7月の試験は、福岡など高裁がある都市で実施されるのですが、11月の試験は浦安で実施されます。
今日もそうですが、口述試験を受けた時も、東京の日の暮れは早いと思いました。
熊本とは1時間くらいの時差はあるんじゃないかと思います。
ところで、市橋達也被疑者が逮捕されたそうですね。
視界不良で羽田に引き返すかもしれない飛行機で熊本に帰り着いて、そのニュースを知りました。
死体遺棄罪での逮捕ですので、公訴時効まで5ヶ月での逮捕です。
警察は頑張りました。
ところで、死体遺棄罪は社会に対する犯罪で、この犯罪について被害者を考えるのは理屈としては正確ではないと思いますが、殺人事件として今後の捜査が行われるでしょうから、被害者という言葉を使います。
被害者であるであるリンゼイ・アン・ホーカーさんのお父さんのビル・ホーカーさんが、毎日新聞の取材に応えて「残りの人生のすべてを刑務所で過ごしてほしい。」と言っていたそうです。
「死刑にしてくれ」ではないんですね。
実は、イギリスは死刑廃止国です。
ですので、ビル・ホーカーさんの頭には、「死刑」の言葉が浮かばなかったのでしょう。
よく、死刑制度存廃の議論のとき、「殺された人の遺族が死刑を希望するから死刑を残すべき」という議論を聞くことがあります。
遺族が死刑を希望するから死刑を残すべきでということは、死刑制度の有無に関係なく遺族は死刑を希望している。だから死刑を残すべきであるという議論でしょう。
でも、死刑があるから遺族が死刑を希望するという仮説は成り立たないでしょうか。
ビル・ホーカーさんの死刑廃止国の国民として、きっと日本に死刑制度があることを知らなかったのでしょうが、「死刑にしてくれ。」ではなく、「残りの人生のすべてを刑務所で過ごしてほしい。」と発言したことをみると、死刑があるから遺族が死刑を希望する(死刑がなければ遺族は死刑を希望しない)という仮説は間違いではないように思います。

一覧ページに戻る
top

熊本の町医者的法律事務所です。
法律の専門家に
お気軽にご相談下さい。