熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

借金問題

家計簿

集団免責審尋というものがあります。
自己破産手続きで、処分すべき財産もなく、借金をした事情にも特別問題がなく、事業に関する借金でもない時には、破産手続開始決定とともに破産手続廃止決定がなされます。
このような手続きを同時廃止(同廃)といいます。
同廃の案件とそうでない案件の違いは、管財人が選任されるかどうかです。
同廃の案件では、管財人が選任されませんので、その部分の予納金を納めなくて済みます。
申立人の経済的負担も最小限で済むのです。
そして、この同廃となった破産手続の仕上げとなるのが集団免責審尋です。
免責審尋は、1人1人個別に行う個別免責審人もあるのですが、同廃では集会のように複数の申立人について一斉に行う集団免責審尋が一般的です。
もちろん、申立人が希望すれば個別免責審尋を受けることもできますが、希望する人が見たことはありません。
この集団免責審尋は、多くの場合、裁判官の講演というか、説教だけで、時間も10分程度で終わることが多いです。
ただ、1度免責許可決定を受けると7年間は、破産法252条1項10号により、免責許可決定を受けることができません。
ちなみに、個人再生のうち給与所得者等再生をした場合と、ハードシップ免責を受けた場合も、7年間は免責許可決定を受けることができません。
そこで、2度と破産状態に陥らないようにと、この集団免責審尋をそれなりに工夫される裁判官もいらっしゃいます。
すると、話が長くなったりして、10分の予定が40分になったりします。
集団免責審尋には申立人本人は必ず出席しなければなりませんが、申し立ての依頼を受けた弁護士も出席しています。
弁護士には、このような10分の予定が40分になると、評判が悪くなります。
ところで、この集団免責審尋で、申立人に質問を投げる裁判官もいらっしゃいました。
免責不許可事由はどのようなものがあるかとか、これから借金をしないためにはどうすればよいかとかです。
これは弁護士サイドからは正直不評でした。
でも、裁判官としては、集団免責審尋の場を、ただ説教を聞く場にするのではなく、やり直しのために何をすればよいか積極的にん考える場にして欲しいと考えたのでしょう。
その中で、この裁判官は、借金をしないために家計簿を付けることを提案していました。
話は変わりますが、私は、大学時代、家からの仕送りは1万円程度でした。
それでも寮費が光熱費も込みで6、000円でしたので、少しアルバイトをすれば、生きていくことができました。
それでも、教科書代など出費が予定されてくると、お金が当然足りそうになくなるのです。
そのようなときは、家計簿をつけていました。
家計簿をつけると、お金を出すことにも意識が行きますので、無駄な出費が抑えられてきます。
ちなみに、私の学生時代にとって、かき氷はぜいたく品でした。
かき氷は全くおなかにたまりませんでしたので、学生時代にかき氷を外で食べたことはありません。
これは、大学を卒業してからの受験生時代もそうでした。
私は、正社員として就職した経験は1年半くらいで、その就職先が倒産しまして、それからはアルバイトという身分でしたので、消費者金融から借り入れをしたり、ローンが組めるなど考えたこともありませんでした。
また、幼い頃家によく借金取りが来ていましたので、借金は怖いものだというイメージがありました。
だから、私が弁護士になるまで、借金は、日本育英会からの奨学金の償還だけでした。
実は、この日本育英会からも奨学金も、返せなくなるのではないかと思ってためらっていたのですが、大学の教授から、償還する頃にはタダみたいになっているよと言われて奨学金を受けることにした成り行きがあります。当時、日本はバブルの真っただ中でしたのでそう言えたかもしれませんが、償還する頃(特に受験生時代)にタダのように感じることはありませんでした。教授の嘘ツキと思いました。
とにかく、私は、36歳まで、消費者金融からの借り入れもせず、ローンも組まず、もちろんクレジットカードを利用したこともありませんでした(消費者金融は今も利用したことがありません。)。
これは、免責許可決定を受けた人と同じ状態です。
もちろん、家族がいるかいないかなどの事情の違いはあります。
でも、このように、借金をせずに生活をすることができたのは、1つには家計簿をつけて、出費の計画を立て、買いたいものがあれば貯金をして現金で買うように心がけていた(実際に私は中古車を貯金をして買いました。)。
その裁判官が言われたように家計簿をつけることは、借金をしないための第1歩だと思います。

一覧ページに戻る
top

熊本の町医者的法律事務所です。
法律の専門家に
お気軽にご相談下さい。