熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

交渉

文字が伝えるもの

ナズナ想は、文字で私の考えていることを伝えています。
直接会って伝える場合、その話した言葉だけではなく、その話すまであるとか、声のトーンであるとか、表情であるとか、身振りといったものでも伝えることができます。
文字だけで伝えると、伝えようとしている側が伝えたい意味や目的が伝えたい側に正確に伝わらないことは起こりえます。
文字だけで伝えると、予想以上にシビアに伝わったり、異なったニュアンスで伝わったりすることがあります。
携帯メールで多用される絵文字は、文字だけでは伝わらないニュアンスを伝えたり、柔らかく伝えたりするために考えられたそうです。
ナズナ想も、読んでくださっている方によって、少しずつニュアンスが異なって理解されているかもしれません。

私たちは、通常の業務において、書面をよく書きます。
裁判所に提出する書面であることもありますが、相手方に直接郵送する書面もあります。
場合によっては、郵送する1通の書面で、案件が解決に動くこともあります。
書面に用いる言葉を慎重に選んでいきます。

交渉している相手方から書面が届くこともあります。
その中で、「弁護士に相談したところ」云々と書いています。
でも、その云々のところは、弁護士がそのようなアドバイスをするようなわけがないことを書いています。
弁護士に相談したのなら、いっそのこと、その弁護士に書いてもらえばよかったのにと思ってしまいます。
きっと、インターネットなどで出回っている怪しげな情報をつなぎ合わせて書いたのでしょう。

昨年のことですが、ある刑事事件で、被害者から依頼を受けた弁護士より、書面をいただいたことがありました。
10人くらいの連名で、ご丁寧に内容証明郵便でした。
内容としては、事実とかけ離れたことを平気で書いていましたが、それはともかく、最後の方に、申出を無視した行動をとるならば慰謝料を請求すると書いていました。
私には、慰謝料請求が裁判で認められる根拠が分かりませんでした。
ちなみに、その書面で窓口となった弁護士が、別の裁判での相手方の代理人でした(「勝ってはいけない裁判」)。
その弁護士が、私の依頼者に書いた書面を見ると、やはり最後の方に、申出を無視した行動をとるならば慰謝料を請求すると書いていました。
誰に対してもそのように書くようです。

書面は、文字のみの情報ですので、かえって冷静に相手の言っていることを分析することができます。
すると、相手の知識・識見というものも推し量ることができます。

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