熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

調停で言っていいこと

調停というと、家庭裁判所で行われている離婚調停・遺産分割調停などの家事調停と簡易裁判所で行われている民事調停があります。
この調停について、「○○のようなことは、言った方がいいんだろうか。」という相談を受けることがあります。
しかも、ご丁寧に、「調停をしたことがある人に聞いたら言った方がいいと言われたんですけど。」という言葉がくっついていることもあります。
「言った方がいいですよ。」というアドバイスが欲しいのでしょうか。
しかし、だいたい言った方がいいかどうかを尋ねられる「○○」の中身は、法律的にはほとんど意味のないことも少なくありません。
結論的には、「言ってもいいんじゃないんでしょうか。」という助言になります。
法律的に意味のないことですので、言わなければならないことではありませんし、言った方がいいことでもありません。
ただ、相談されたご本人にとっては重要なことのようで、是非にも調停の場で言いたいようです。
それならば、「言ってもいいんじゃないでしょうか。」という助言になります。

調停というのは、当事者の交渉の場です。
ただ、当事者だけで話し合ってもまとまりそうにないので、調停委員という第三者に立ち会ってもらい、交渉の交通整理をしてもらったり、妥協案を考えてもらって、交渉をまとめようとする場です。
そこでは、当事者が合意しない限り、調停は不成立となり、何も決まらないと言うことになります。
この点は、同じように交渉が行われる裁判で行われる和解と違うところです。
裁判で行われる和解では、当事者が合意しなければ和解は成立しませんが、和解が成立しなくても裁判所が判決を下しますので、一応の結論が出ます。
しかし、調停では、調停委員がどんなに働きかけようと、お互いが納得して当事者に合意が成立しなければ、調停は成立せず、そこで手続は終わります。
解決のためには、そこから裁判を起こすであるとか、審判を申し立てるという手続が必要になります。
調停は、当事者の合意によってしか成立することができない手続です。
「○○と言った方がいいだろうか。」と私に相談した先ほどの方に、「言った方が良い。」とアドバイスをした調停経験者は、きっと「○○」と調停で言ったことで、相手方が納得をして、調停がまとまったという経験をしたのでしょう。
しかし、すべての人が、同じ発言に同じ反応をするわけではありません。
結局、調停である発言をしていいのかどうかの判断は、その発言を相手方が聞いて交渉がまとまる手助けになるのかどうかが、一番重要な要素だと思います。

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