熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

借金問題

ご家族として何かしてもらえるのなら

多重債務に陥り、破産せざるを得なくなった方が少なからず経験していることに、かつて親御さんであったり、配偶者であったりというご家族が数百万円という金額を用意して一括返済していることがあります。
多重債務に陥ると、返済をしなければならないというストレスであるとか、取り立てなどで、その方の生活に重荷がのしかかります。
ご家族としては、その方の重荷を取り除こうという思いから大金を用意されるのでしょう。
しかし、これは多重債務からその方を解放することに役に立たないことも多くあります。
まず、多重債務に陥った原因について何も分析がされないまま、何も苦労せずに借金が消えることになります。多重債務に陥っていた人にとって、2度と借金をしないようにしようという決意を継続させる動機が生まれにくい状態です。
また、ご家族としては、早々何度もそんなに大金を用意することはできませんし、2度と借金をして多重債務に陥ってほしくないという思いがありますから、多重債務に陥った方を叱ることが多いようです。この叱られると言うことは、2度と借金をしないようにしようという決意を継続させる動機にはなりにくいようです。反対に、再び多重債務に陥ったときに、家族への相談を躊躇させてしまい、より重大な多重債務状態を引き起こす危険があります。
それに、大金を用意してもらう引け目から、すべての借金をご家族に話していない場合もあります。そのような場合、残った借金がまた増殖し、多重債務状態になってしまっていることがあります。このとき、ご家族に返済資金を用意してもらう際に叱られていればなおさら、借金が増殖し始めてもご家族に知られたくないという心理が働くことになります。
このように、ご家族が一括返済資金を用意して負債を返済することは、多重債務の抜本的な解決に役に立たないことも少なくありません。
時々、ご家族が、消費者金融に返済するとき、2度と貸し付けをしないように要望していたのにといわれることがあります。
このような要望は、法律上何も効果がありません。
現に、2度と貸さないで欲しいというご家族の要望があるのに、借り入れをすることができて多重債務状態に陥った方はいます。
多重債務状態に陥って返済が滞りがちになると、信用情報機関に事故情報(いわゆる「ブラックリスト」)に登録されますが、返済することで、事故情報が消えて、借り入れができるようになるのです。
多重債務の方のご家族は、一括返済資金を用意されないでください。
もし、何かの金銭的な手助けをしてもらえるのであれば、破産申立費用・管財人費用を用意してあげてください。
その金額であれば、一括返済資金に比べると多額にはなりません。
そして、破産手続やその申立準備の中で、弁護士事務所に何度か通ってもらったり、裁判所に行ってもらったりして、多重債務に陥った原因を分析したり、今後の立ち直りを考えてもらったりします。
それに、弁護士介入というのも1つの事故情報であるそうですが、破産も事故情報です。
これらは相当長期間残ることになりますので、すぐには借り入れはできません。
多重債務状態から脱して、2度と借金をしないで欲しいと思われるのであれば、一括返済資金など用意されず、あまり叱ったりせずに、弁護士のもとに相談に行かせてあげてください。

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