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雑談

保育士さんへの贈り物

娘の通っている保育園の保育士さんが産休に入っています。
今年の3月頃が予定日だそうですので、早ければそろそろ生まれることでしょう。
そこで、保護者の間で、この保育士さんの出産祝いに何かを送ろうという話が持ち上がっています。
その話が私のところにもきましたので、少し無粋な話をしてしまいました。
この保育園では、年末に配られた書面に、保育士への贈り物を遠慮してくれというような言葉がありました。
実は、これは奥ゆかしく遠慮しての言葉ではないのです。
娘の通っている保育園は、熊本市立の保育園です。
その保育園で働いている保育士は、熊本市の職員、すなわち公務員になるのです。
公務員が金品などを受け取ると、「賄賂を受け取った」となります。
賄賂というと、「代官『越後屋、そちも悪よのう。』、越後屋『お代官様こそ。』」という時代劇の薄暗い部屋でのひそひそ話をシーンを思い浮かべるでしょう。
でも明るく、「これからも子供のことをよろしくお願いします。」とか言って、公立保育園の保育士さんに10万円程度の商品券を送れば、立派に「賄賂を送ったこと」になり、贈収賄罪という犯罪を犯すことになります。
これは、公立病院や国公立の大学病院の医師や看護師に対する贈り物でも同じことが言えます。
この医師や看護師さんも公務員になりますから、「これからもよろしくお願いします。」なんてことを言って、商品券でも送れば、贈収賄罪に該当してしまいます。
ですので、公立病院や国公立の大学病院では、医師や看護師さんに対する付け届けをしないように呼びかける張り紙をみることもあります。
決して、奥ゆかしく遠慮しているわけではありません。
お世話になっていて、何か贈り物をしたいというのでしょうが、それがかえって相手に迷惑をかけることもあります。
ただ、例外的に、その贈り物が、社交的慣習ないし儀礼の範囲内にあれば、賄賂にはならないと解釈されています。
そして、その贈り物の金額は、社会的慣習ないし儀礼の範囲内になるかどうかを判断する要素になります。
公立学校の教師に対する贈り物、公立病院や国公立の大学病院の医師や看護師さんに対する贈り物も同じことですが、公立の保育園の保育士さんへの贈り物は、受け取る方も贈る方も、とても慎重に考えなければならないことです。

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