熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

契約

サイトでクリックしたら・・・

数年前のことでしたが、事務所に戻ると中学生か高校生の方が待っていました。
どうして中学生か高校生と分かったかと言いますと、制服を着ていたからです。
その生徒さんは、携帯サイトでクリックをしたらお金を請求されたのでどうすればよいかと悩んでいました。
ちなみに、中高生も一般に学生と呼びますが、教育現場では、高専、短大、大学、大学院で学んでいる人たちを学生、中学校、高校で学んでいる人たちを生徒、小学校で学んでいる人たちを児童と呼ぶようです。
さて、この悩んでいる方は、未成年者でした。
そこで、請求が来れば、未成年だから取り消すと言いなさいとアドバスしました。
民法では、未成年者が、親権者などに無断で結んだ契約を取り消すことができると定めています。
ただ、未成年者が、成年者であると嘘を言ったり、相手方から「もう大人じゃないの?」といわれたのに対して、「それなら市役所で戸籍でも調べてよ。」とか言って、相手に成年者であると信じさせた場合には取り消すことができなくなります。
サイトでは、アダルトサイトでも18歳以上か未満かを確認する程度なら、20歳以上であると嘘をついていないと言えると思います。
無料と思ってクリックしたら課金されるという表示が出てしまった場合、成年者であればどうすればよいでしょうか。
何の変哲もない写真をクリックすると、課金しますという表示が出ることもあります。
そのような場合、「錯誤」という規定を使えばよいです。
錯誤というのは、勘違いという意味ですが、無料と思ってクリックしたところ、課金されるものであったと言うところ錯誤があったわけです。
無料であると思っていたところ課金されるというのは、重大な錯誤に当たります。
重大な錯誤があれば、契約は無効になります。
ただし、民法の錯誤の規定には、但し書きで、表意者(個々ではクリックした人)に重大な過失があれば、無効を主張できないと規定しています。
例えば、何ページがクリックすれば課金されることが分かったなどという場合には、それを確認しないでクリックしたのだから、重大な過失があるといわれそうです。
特に、携帯サイトの場合、何ページもクリックすると、それだけ時間もそうですが、通信料もかかってしまいます。これでは、課金の案内をしていないのと同じようなものです。
これを解決するのが、電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律です。
この法律では、サイトでの取引などでは、民法の錯誤に関する但し書きを原則として適用しないと定めています。
もし、サイトで、無料と思ってクリックしたところ課金されたような場合、そのサイトの画面をデジカメなどで撮影して保存してください。
そのサイトの表示のどこにも課金されることが表示されていなければ、無効の主調が裁判でも認められるかもしれません。

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