熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

お国柄

千葉地裁で、元光ゲンジの赤坂晃さんが覚せい剤自己使用罪で、懲役1年6ヶ月の実刑判決を受けました。
私は受験生時代に、塾講師と交通誘導警備員をして生計を立てていた。
その塾講師での教え子の中に赤坂晃さんのファンがいました。
その子のことをふと思い出しました。今では2児の親になっていますが。
さて、そのようなニュースの一方で、中国で麻薬密輸罪で死刑判決を受けた日本人について死刑が執行されるとの通告が中国政府から日本政府に伝えられたというニュースが流れました。
麻薬密輸罪は、自己使用罪に比べるとはるかに重い犯罪です。
自己使用罪は、自らの体をぼろぼろにする行為ですから、自業自得的な側面があります。
しかし、密輸罪は違法な薬物を広めて中毒者を増やすために国内に持ち込む犯罪ですので、初犯であっても重い処罰がされる傾向にあります。
それでも、日本では 麻薬密輸罪の最高刑は無期懲役ですので、死刑になることはありません。
麻薬密輸罪で死刑になるということは、日本人にとっては衝撃だと思います。
麻薬に対する中国に厳しい態度を見ることができます。
これは、歴史的にアヘン戦争、そしてそれに続くヨーロッパ諸国の進出を経験した中国ならではだと思います。
このニュースをみると、やはり犯罪とか刑罰というのは、それぞれの国で政策的に決定されるものであって、自然的に決まっているものではないという思いを強めます。
もし、日本で10人も人を殺したヨーロッパ人が、日本の裁判所で死刑判決を受け、死刑が執行されたというニュースを、このヨーロッパ人と同じ国の人が聞いたなら、中国で麻薬密輸罪を犯した日本人が死刑が執行されるというニュースを聞くのと同じような衝撃を与えることでしょう。
ちなみに禁酒法時代のアメリカ合衆国では、酒類の取得が、今の日本での覚せい剤や麻薬の取得と同じような犯罪だったそうです。
また、弥生時代の日本では、殺人よりも馬の皮をはいだり、畦を壊したり、機織機を壊す行為の方が罪が重たかったそうです。
きっと、弥生時代の日本では、クニ同士の争いが絶えず、殺し合いが普通に行われていて、人を殺すことが悪いことであるという意識がなかったのでしょう。それに対し、稲作や布が現代では想像もできないほど貴重であったため、これを損なう行為を重く罰したのでしょう。
どんな行為を犯罪とするのか、その犯罪に対してどの程度の刑罰を科すのかということは、それぞれの国家の歴史やあり方、社会的要請によって決まるようです。

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