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雑談

税金の無駄遣い

「税金の無駄遣いの象徴」といわれた京都府精華町と木津川市にある関西文化学術研究都市の職業体験施設「私のしごと館」が閉館したそうです。
厚生労働省所管の雇用・能力開発機構が581億円をかけて建設して平成15年にオープンし、年間30万人の利用がありましたが、年間10億円を超える赤字を出していたため、麻生内閣で廃止が決まったものでした。
そして、この581億円をかけて建設したこの「私のしごと館」の今後の利用については見通しが立たないらしいです。
マスコミで、これと対比されるのが、職業体験型テーマパーク「キッザニア」です。
「キッザニア」は、「私のしごと館」と比べると大変な賑わいなようです。
税金の無駄遣いも甚だしいということらしいです。
ただ、民間でもできるような事業を税金を使って行う必要があるのでしょうか。
税金を使った事業の中には、民間ではできないような事業もあります。
例えば、裁判所の業務であるとか、警察署の業務などは民間ではできないでしょう。
また、上水道など広く均一なサービスを実現しなければない事業も民間ではできないと思います。
そして、もう1つ税金で行わなければならない事業があります。
それは、必要な事業ではあるが採算がとれないという事業です。
このような事業は民間の参入を期待することが難しいので、税金で行わなければなりません。
税金の無駄遣いを取り上げるマスコミの論調をみていると、採算がとれるか否かだけで税金の無駄遣いかどうかを判定しているようにも思えます。
事業仕分けもそのような雰囲気です。
そういう視点で税金の使い方を見ていくと、例えば白血病や癌などの難病治療に対する研究・開発など、すぐに結果が出ないもの、失敗に終わるものが多いので税金の無駄遣いとされてしまいます。
753億円であった厚生労働省の「未承認薬等開発支援事業」が、民主党政権になって100億円になったそうです。
私の妻は5年後生存率が16パーセントという予後の悪い癌で旅立ちましたが、採算がとれるかどうかだけで無駄かどうかを考えるのなら、そのうち、予後の悪い癌では治療をしても無駄だと、健康診断による治療が認められなくなる時代が来るのかもしれません。

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