熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

弁護士大増員のメリット、デメリット

朋有来遠方亦楽乎」に興味深いコメントをいただきました。ありがとうございます。
そこでは、弁護士大増員によるデメリットについて、特に「非弁提携」と言うことについてお話をさせていただきましたが、いただいたコメントでは、「弁護士の数が多ければ普通の弁護士に頼めばいいから名義貸しをしているような変な弁護士に頼まなくてもいいでしょう。むしろ数が少ないから弁護士に頼めなくて、必死で探しているところに、そういう変な人が出てきて、引っかかってしまうということじゃないですか。アメリカならイエローページの広告をみて頼むだけのことなので、怪しい人が間に入る余地はないですよ。」という内容で、考えさせられるものです。
確かにこの方のように考えることもできます。

今は、弁護士に依頼しようと思っても、どこに弁護士がいるか分からないということがあります。
司法アクセスという問題です。
弁護士が以内地域もいます。
これをゼロワン地域と言います。
弁護士が増えれば、このゼロワン地域に設置される日弁連ひまわり基金法律事務所や法テラス地域事務所に赴任して幾弁護士も増えてくることでしょう。
また、弁護士が増えれば、依頼できる選択肢としての弁護士も増えると思います。
弁護士の増員は、司法アクセスの問題を解決するかもしれません。。

ところで、今の日本でも、タウンページの広告をみて依頼するということもできます。
また、ホームページを持つ法律事務所も増えました。
インターネットで検索をすれば、多くの法律事務所のホームページを検索できます。
弁護士の広告が規制されていたときと比べると、司法アクセスの問題は改善されてきています。
しかし、先日熊本北警察署に弁護士法違反で逮捕された人は、弁護士資格がないにもかかわらず債務整理業務を行っていた人です。
債務整理業務は、東京の法律事務所も熱心に全国的な広告をしていて、債務整理業務をしていない弁護士を探す方が大変だと思います。
まさに、ホームページやタウンページの広告をみて電話をしたり、弁護士会や法テラスの法律相談に行ったりすれば、簡単に弁護士に依頼することができると私は思います。
それなのに、弁護士資格を持たない人に債務整理を依頼してしまう人がいます。
弁護士が大増員しても、変な人に依頼してしまう人はなくならないように思います。
それに、新規登録の弁護士の所得は今でも確実に下がっています。
新規登録の弁護士は、通常どこかの法律事務所の勤務弁護士になります。
この勤務弁護士を「イソ弁」といいますが、イソ弁の年棒が、私たちの新規登録した時期に比べると、3分の2から悪ければ半分以下に下がっています。
これが経済的にさらに厳しくなると、弁護士法で禁止された「非弁提携」を行う弁護士が出てきやすい状況になります。
「普通の弁護士」と思って依頼したところ、その弁護士の背後に非弁業者がいるということもあり得ます。

さらに、能力的な問題も出てきます。
新司法試験が旧司法試験に比べて簡単だというつもりはありません。
司法制度改革は毎年3、000人合格を目指しています。
私たちが合格したときは990人でした。
合格者が500人の時代もありました。
500人の時代を基準に話しても仕方がないのですが、1、000人合格の時代であれば、3、000番の人はどうあがいても合格に手が届くはずのない人です。
司法試験を合格するのに持っていなければならなかった知識、思考を持っていなかった人です。
そういうレベルの人が弁護士としての資格を持つようになります。

弁護士を大増員すれば、弁護士を見つけやすくはなりますが、「普通の弁護士」を探すのは大変になると思います。

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