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雑談

首相公選制的首相

首相公選というのは、国民が首相を選出できる制度をいいます。
かつて小泉純一郎氏が首相公選制を主張していました。
これは、当時の自民党では田中派・竹下派が絶大なる勢力を持っていたため、派閥力学的には小泉氏が総理大臣になれる可能性が低かったためのものと考えられます。
なぜなら、彼が総理大臣になった際、彼の持論であった郵政民営化は実現されましたが、首相公選制は制度としては実現されなかったからです。
ところで、議院内閣制においても首相公選制は実現できると考えられます。
議院内閣制の母国イギリスでは、労働党・保守党が、それぞれの党首を次期首相候補として総選挙を戦います。
イギリスの有権者にとっては、総選挙において、次期首相にふさわしい党首が率いている政党に投票するわけですから、首相は国民が選出したといえるわけです。
このような総選挙では、首相公選制が実現します。
小泉氏が意識していたかは知りませんが、郵政選挙後に成立した小泉内閣では、小泉内閣総理大臣は、首相公選により選ばれた首相ということができます。
つまり有権者は、あの郵政選挙で自民党が勝利すれば、小泉氏が首相になることが分かっていて自民党に投票しているからです。
これに対して、安倍晋三氏、福田康夫氏、麻生太郎氏は総選挙を経て総理大臣になった訳ではありませんので、首相公選的首相ということはできません。
総選挙を経ても、総選挙が終わった後に担がれて首相となった鈴木善幸氏は、総選挙に投票した有権者が首相候補として認識していたわけではないので、首相公選制的首相ということはできないでしょう。
このように見ると、前回の総選挙で、自民党が勝利すれば麻生太郎氏、民社党が勝利すれば鳩山由紀夫氏が総理大臣になることが分かって有権者は投票していますので、鳩山由紀夫氏は、首相公選制的首相といえます。
今日、菅直人内閣が発足しました。
菅氏は、もちろん首相公選制的首相ではありません。
小泉氏、鳩山氏がそれぞれ退陣するとき同時に解散総選挙が行われ、その慣行が確立するならば、首相公選制が日本にも定着するかもしれません。

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