熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

検察と政治

尖閣諸島付近の領海で海上保安庁の巡視船に、自ら操船する漁船を衝突させた漁船の船長が、勾留期間途中で処分保留で釈放されました。
このときの衝突ビデオをYouTube上に流出させた海上保安官の逮捕が見送られました。
否認し続けて、示談も被害弁償もしていない被疑者が勾留途中で釈放された経験はありません。
先日、国選弁護で担当した事件ですが、被害者と示談が成立し、勾留期間途中で釈放された方はいます。被害者との示談がなければ釈放されていません。
数年前ですが、勾留後4日目に示談が成立したにもかかわらず延長を含めた20日間一杯一杯勾留された挙げ句、20日目の午後4時を過ぎて釈放された方もいました。(大抵は午前中に釈放されますので、検察官がいかに嫌がらせをしたか理解できると思います。)
また、自首をすると当然のように現行犯逮捕され、勾留されます。
日本の検察は、中国人や公務員には優しいようです。
というのは半分冗談です。
この2つの検察の対応を見て、政治的だと感じた方も少なくないことでしょう。
しかし、法律の解釈・適用は、自然科学の実験のように、誰でもが、同じような手順で行えば、その実験者の意思とは無関係に結論が出るというものではありません。
法律の解釈・適用は、時として政治的です。
現在はありませんが、尊属殺人という犯罪がありました。
尊属殺人の法定刑は死刑と無期懲役のみでした。
これが、憲法14条の平等原則に反するという主張はなされ続けましたが、最高裁は合憲の判断を維持し続けました。
しかし、ある尊属殺人事件は、その被告人に執行猶予をつけるべき事件でした。
そのとき、最高裁は、尊属殺人を憲法14条の平等原則に反すると違憲判断を下し、通常殺人として執行猶予をつけました。
この判断は、政治的といえます。
また、検察も、オウム事件では、それまでほとんど検挙しなかった集合住宅の共用部分への住居侵入を積極的に適用して検挙を勧めました。
このように、検察も本来的に政治的なのです。
今に始まったことではありません。

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