熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

力量

民事事件では、判決による解決と和解による解決があります。
学者先生や学生は和解を軽く見る傾向にあるように思いますが、実務では和解による解決は大きな比重を占めています。
この和解を上手にまとめることができるのも裁判官の力量だと思います。
私の司法修習生のころには、司法研修所で行う前期修習、後期修習と各地で行う実務修習あり、実務修習には民裁修習、刑裁修習、検察修習、弁護修習があったのでしたが、民裁修習で見た裁判では、裁判官があれよあれよという間に和解を成立させる様を見ることができました。
弁護士になって数年経ったころ、依頼者を連れて和解協議に臨んだことがありました。
そのとき、相手方が小刻みに金額を上げるという分かりやすい駆け引きを使ったことに依頼者が不快感をあらわにして「金の問題じゃない。」と言いました。
すると、それを聞いた裁判官が言うに事欠いて、「それでは和解金を0円にしましょう。金の問題ではないんでしょ。そして『原告は被告に謝罪した。』という条項を入れてあげますよ。」と言ったのです。
見識を疑うとしか言いようがありませんでした。
当事者が喜んで和解をすることはそれほど多い事例ではなく、大部分の当事者が我慢をしながら和解をしています。
そのような当事者の心情をくみながら上手に和解をまとめることができる、それも裁判官の力量だと思います。
ただ、そのような裁判官の場合、依頼者から「(この裁判官では)ご苦労されたんですね。」とねぎらいの言葉をかけていただけることが多いです。

一覧ページに戻る
top

熊本の町医者的法律事務所です。
法律の専門家に
お気軽にご相談下さい。