熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

夜中の雪

状況証拠という言葉があります。
この言葉の意味を理解して報道しているマスコミは少ないように感じます。
「前夜は星空だった​のに、朝は一面の雪化粧。雪が降る場面を見ていなくても、夜中に​降ったのは明らかです。」 
これは、木村佳苗氏の殺人被告事件で、検察官が裁判員に対して行った論告の一節です。
夜中に雪が降ったことの直接的に証明するには、その雪が降っている現場を記録することです。
万引きしている現場を録画した防犯ビデオなどは、犯罪を直接証明することができます。
このように直接証明できることができる証拠を直接証拠と言います。
これに対して、スーパーから出てきた直後に、そのスーパーから盗まれた物を所持していれば、十中八九、そのスーパーで万引きをしたとの認定がなされます。
直接に万引きの事実を証明できなくても、間接的に万引きの事実を証明できることになります。
このように、間接的に犯罪を証明できる証拠を間接証拠と言います。
この間接証拠を状況証拠と表現することもあります。
状況(SCENE)を主張するだけで証明できるというわけではありません。
先ほど引用した論告の一節に即して言えば、「前夜が星空」であった事実と「朝は一面の雪化粧」であった事実は、証拠で証明する必要があります。
「前夜が星空」であったはずで、「朝が一面の雪化粧」であったはずだから、「夜中に雪が降った」はずだというのは、単なる思い込みになります。
この証拠で「前夜が星空」であった事実が証明され、あの証拠で「朝が一面の雪化粧」であった事実が証明されるから、「夜中の雪」の事実が証明できるというのが、状況証拠の積み重ねになります。

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