雑談
似て非なるもの
弁護士が行う法律相談というのは、相談者の悩みを法律的に分析して、その法律的な解決方法や見解を示すことということができます。
これと似て非なるものに人生相談があります。
人生相談は、相談者の悩みを聞いて、この悩みに対するアドバイスを与えることでは、法律相談に似ています。
他方で、人生相談では、すべてではないでしょうが、相談者の背中を後押しします。
「やらないで後悔するよりもとりあえず、やってみようよ。」という類いです。
法律相談でも、相談者の背中を後押しすることはあります。
相談者の状態としては、法律上の手続きをとっても現状より悪くなるリスクが小さく、他方で現状を改善できる可能性が高いときには、相談者の背中を後押しすることがあります。
他方で、相談者の決断を押しとどめることもあります。
相談者の意に沿わない結論をアドバイスすることは少なくありません。
ご自身の意に沿う助言を聞こうとされる相談者もいらっしゃいます。
しかし、人生相談と異なり、法律という基準に従った解決・見解を提案するのが弁護士が行う法律相談です。
ご自身の意に沿わない助言もあることについてはご容赦いただきたいです。