熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

解剖

司法解剖というものがあります。
殺人事件や傷害致死事件が起こったとき、死因を特定するために行われる解剖です。
現行の制度ではどうなっているのか分かりませんが、私が司法修習生として検察修習をしているときには、必ずこの司法解剖に1回は立ち会わされていました。
目の前で行われる解剖を見学しなければなりませんし、私たちのときには解剖の手伝いまでさせられました。
この体験に比べれば、解剖写真を見ることにより受ける衝撃は大きいものではありません。
しかし、裁判員が解剖写真から受ける衝撃は大きいようです。
裁判員が受ける衝撃を軽くする工夫が検討されているようです。
ところで、裁判員裁判は、刑事裁判の中の制度です。
刑事裁判について定める刑事訴訟法1条は、その目的を「刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現する」と定めています。
すなわち、刑事被告人の手続保障を図りつつ真実を発見し、刑罰権の適正迅速な実現を行うと言うことです。
ところが、裁判員裁判ではとかく裁判員の負担軽減に重点が置かれ、手続の中心に本来いるべき刑事被告人が手続の周辺部に追いやられているように感じることがあります。
かといって、裁判員の判断が尊重されるような制度ではないことは、裁判員裁判における無罪判決を覆した高裁判決を支持した最高裁の判断に象徴されています。
中途半端な制度ですね。
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