熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

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みなさんは、犯罪を犯したから刑務所に服役しているとお考えでしょう。
確かに、犯罪を犯して服役している人も多くいます。
しかし、犯罪を犯していなくても服役をしている人も少なくありません。
正確に統計を取っているわけではありませんが、刑事弁護人の間では、服役している人の3割から4割は犯罪を犯していないのに、服役をしているという話もあります。
それでは、身の潔白を主張して、最後まで争えばいいだろうと思われるかもしれません。
しかし、逮捕されると72時間は帰宅することができません。
その後に勾留されると、10日から20日は帰宅することができません。
さらに、起訴されると、短くても1~2ヶ月は帰宅することができません。
逮捕されたときに濡れ衣だと争っていると、接見禁止だといって、弁護士以外の人とは面会も手紙のやりとりもできない処分に裁判官はしてしまいます。
無罪を主張しただけでです。
ちなみに、法律の原則は、有罪判決を受けるまでは無罪の推定を受けるです。
そして、裁判が始まりますが、無罪を主張していると、当然に証拠を丁寧に調べなければならなくなりますから、裁判の期間が長くなります。
この期間、有罪を認めている人に比べると保釈が認められにくかったり、接見禁止が続いたりします。
判決が出た後も接見禁止が続いた人もいると聞いたことがあります。
ここで、がんばって裁判で戦うよりも、どうせ執行猶予で早く出られるならと、やっていないことも認める方もいます。
そして、控訴して控訴が棄却されると、その分社会復帰が遅くなります。
すると、1審で有罪判決を受けると、そのリスクに臆病になります。
やっていないことだけど、服役して早く社会に復帰するという選択をする方もいらっしゃいます。
このようなとき、弁護士としてどのように対応するかについては、それぞれの世界観で変わってきます。
あくまでも真実に基づいた判決を求めるべきとの考えもあります。
他方で、裁判も1つのゲームであると割り切って、不利益を受ける被告人の意思を尊重するという考えもあります。
どちらが正しいのかは、私にはまだ分かりません。
ただ、現実にはそのような考え方で、服役をされる方はいらっしゃいます。
すると、服役するのは裁判というゲームに負けたからかなとも思います。
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