熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

国家を超える存在

私たちには基本的人権が保障されています。
どうして私たちには基本的人権が保障されているのでしょうか。
最も形式的に説明すれば、このような説明の仕方を法実証主義的というのでしょうか、憲法で基本的人権を保障するように規定しているからです。
しかし、この説明では、憲法さえ変更すれば、国民から基本的人権を奪うことができることになります。
それでは、基本的人権の保障が危ういものになります。
そこで実質的に説明しようということになります。
例えば、前国家的な権利、自然権であるという考え方です。
そして、憲法は、この前国家的権利である基本的人権を保障するために、国家権力を拘束するための規範であると理解することになります。
ところで、憲法の下位に位置する法律、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法となどの法律についていえば、これらの法律に従って裁判が行われ、その裁判の結果に拘束されます。
これらの法律の効力を確保する機関が存在しています。
憲法についても、憲法の効力を確保する機関が必要です。
ヨーロッパには欧州人権条約があり、欧州人権裁判所が設置されています。
この欧州人権裁判所の判決に、EU加盟国は従う義務があります。
この欧州人権裁判所の判決の結果、EU加盟国では死刑が廃止されました。
やはり、この欧州人権裁判所の判決の結果、EU加盟国では、逮捕後速やかに国選弁護人が選任されることになりました。
日本で国選弁護人が選任されるのは、このお話を書いている現在で、逮捕後72時間以内に行われる勾留質問後です。
逮捕後速やかではありません。
そして、欧州人権裁判所が、イギリスの仮釈放のない絶対的終身刑を欧州人権条約違反であるとの判決を下したそうです。
基本的人権の保障のためには、国内機関である最高裁判所では生ぬるい、国家を超えた人権裁判所が必要、そう考えさせます。

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