熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

離婚

卒婚の落とし穴

卒婚というものがあるそうです。
卒婚というと、有名人が卒婚をしたという話題がありますね。
子供が独立し、定年を迎えた熟年夫婦が、これまで築いてきた二人の関係を整理し、リセットした上で、もう一度自分自身というものを見直し、それぞれの道に進んでいくというライフスタイルのようです。別居する卒婚もあれば同居のまま過ごす卒婚もあるらしいです。
結婚という形を持続しながら、それぞれが自由に自分の人生を楽しむ、といった夫婦の相互信頼の延長上にあるポジティブな選択肢として評価され、離婚と違って、配偶者として相続権や遺族年金を受ける権利を失うことがありません。
ただ、別居する卒婚には思わぬ落とし穴があり得ます。
すなわち、別居する卒婚の状態を続けているうちに、夫婦関係が形骸化し、破綻していると評価される場合があります。
夫婦関係が形骸化し、修復することが難しいほどに破綻していると評価されると、裁判で離婚が認められてしまう危険があります。
もちろん、別居する形での卒婚すべてで、その状態が長く続くと、裁判で離婚が認められてしまうということではありません。
つまり、夫婦が一緒に住んでいない状態がすべて、別居と評価されるわけではありません。
例えば、単身赴任という状態があります。この単身赴任のときには、夫婦は一緒に住んでいません。しかし、単身赴任にある状態のときには、基本的には別居とは評価されません。
それから、土日だけ一緒に暮らすような週末婚も、別居と評価されることはないように思えます。
ですから、一緒に住んでいないというだけでは、夫婦関係が形骸化していて、破綻していると評価されるわけではありません。
ただ、夫婦関係が形骸化していて、破綻しているといえるためには、まず、一緒に住んでいないことが必要と思えます。家庭内別居とか、仮面夫婦という言葉がありますが、家庭内別居や仮面夫婦が、夫婦の破綻状態を示すものとして裁判所が評価することはほとんどないです。私も不貞の慰謝料を請求する多くの裁判で、請求される側からこのような家庭内別居や仮面夫婦であったという主張が出てくることがありますが、この主張で不利になったという経験はありません。
それから、一緒に住まなくなった経緯が大切です。先ほど単身赴任という話をしましたが、一緒に住まなくなったいきさつが転勤だと、別居と評価されにくいように思われます。逆にけんか別れのように、一方的に家を出たというときには、別居と評価されることになります。
そして、お互いの間にどのようなコミュニケーションがあったのかということです。例えば、単身赴任であると、定期的に帰宅していたり、週末婚でもそうですね、定期的に夫婦としての生活があったり、そのような事情があると別居と評価されにくいですが、全くコミュニケーションがないと別居と評価されやすくなります。。
別居の形をとる卒婚をするときも、コミュニケーションが大切になります。
 
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