熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

虚偽

週が明けると証拠調べ期日が続きます。
証拠調べ期日というのは、民事裁判、離婚裁判で、証人尋問や原告本人尋問、被告本人尋問を行うために開かれる裁判の日程をいいます。
この証拠調べ期日が行われるときには、裁判官は当事者の主張や提出証拠を基に、ある程度の判決の見通しを持っているといわれています。
そして、この証拠調べが行われると、ほとんどの裁判で、審理手続きは修了して、判決を待つだけです。
この尋問で、「虚偽」の事実を述べると、証人であれば偽証罪に問われて刑事処罰が加えられることがあり、原告本人や被告本人であれば過料という制裁を受けることがあります。
そして、この尋問を前にして、「虚偽」を述べないようにという点で緊張を感じる方もいらっしゃるようです。
ところで、法律用語と一般的な用語で意味が全く異なるものがあります。
よく例に出されるものとして、「善意」、「悪意」というものがあります。
一般的な用語では、「善意」は相手の利益を考えての行為に使い、「悪意」とは相手方に損害を加える目的での行為に使います。
しかし、法律用語では、「善意」というのは、事実を知らないこと、又は、事実とは異なるのに事実と確信していることをいいます。
例えば、Aさんがあるカメラの所有者ではないのに、Aさんをそのカメラの所有者と確信しているような状態を「善意」といいます。
これに対して、法律用語における「悪意」というのは、事実を知っていることをいいます。
「虚偽」についても、一般的な用語と法律用語では意味合いが異なってきます。
「虚偽」というと、客観的な真実に反することをいうことと理解している方が少なからずいらっしゃるようです。
そのため、自らが述べたことが客観的な真実に反していた場合を恐れてしまうようです。
しかし、法律用語としての、偽証罪などに問われる「虚偽」というのは、客観的な真実に反することをいうのではなく、その発言者の認識と異なる事実を敢えて述べることと理解されることが一般的です。
ですので、ご自身の記憶に従っていれば、結果的に客観的事実に反していたとしても、処罰や制裁の対象になり得ないとなります。
ご自身の認識を堂々と述べればよいのです。
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