熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

離婚

平成28年熊本地震と夫婦の関係

平成28年熊本地震は夫婦の関係にも影響を与えたのではないでしょうか。
夫が、この地震のとき、とっさに妻と子どもに覆い被さって守ってくれたという話がラジオで流れていました。
この夫婦は、きっと、絆が深くなったのではないでしょうか。
それまでの夫婦の間のトラブルも吹っ飛んだかもしれません。
離婚に流れそうだった流れを変えることができたかもしれません。
他方で、夜明け前に起こった震災で、とっさに布団から飛び起きて逃げようとした夫の腕を妻が、「私をおいていくの」とつかんだという話を聞いたことがあります。
事実か、単なる笑い話かは知りません。
事実であれば、この夫婦の関係はどうなったのでしょうか。
即離婚というほど簡単なことではないでしょう。
憲法24条が両性の合意に基づいてのみ婚姻が成立すると婚姻の自由を認めていますので、両性が合意すれば離婚できるという離婚の自由もあると考えています。
件の夫婦も、合意ができれば、離婚ができます。
ただ、合意ができなければ、判決で無理矢理にでも離婚するわけです。
しかし、判決で離婚するためには、離婚原因というものが必要になります。
離婚させられても仕方がない事情です。
震災のとき、妻を見捨てるような夫は夫として信用できない。
他方で、震災のとき、しかも、夜明け前の寝起きの頭での咄嗟の判断で、そこまで他者に配慮を求めるのも厳しいのではないでしょうか。
結局、このような考え方の違いは「性格の不一致」に当たると思います。
「性格の不一致」は、離婚したい理由の第1位だそうです。
しかし、「性格の不一致」だけでは、離婚原因とはなりにくいと思います。
そもそも、性格が一致する夫婦など存在しません。
一卵性双生児であっても、母乳を飲む順序やお母さんと一緒に歩くときの位置関係など、生育環境の微妙な違いから、全く同じ性格にはならないそうです。
況んや、異なる環境で育ってきた男女ですから、性格が一致するはずがありません。
性格の違いがあって当然です。
恋愛感情や愛着があるときには、その性格の違いが「魅力」と思われたりします。
長々と説教されることが、私のことをそんなに思ってくれているんだというように。
ところが、相手を嫌いになると、その性格の違いが鼻についてきます。
長々と説教されるのが苦痛だ、モラハラだというように。
感情が変わると感じ方、受け取り方が変わってきます。
その感情の変化は、気持ちの中の問題です。
また、感情が変わるかもしれません。
すると、判決で離婚とまではなりにくいです。
ただ、「性格の不一致」がきっかけになって、「離婚原因」が形成されることはあります。
そのとき、ご自身に不利な「離婚原因」を形成しないように注意することが必要です。
  
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