熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

交通事故

護送車事故

佐賀県で、被疑者を護送中の警察車両が中央線を越えて対向車と衝突し、護送されていた被疑者が搬送先の病院で死亡するという事故がありました。
この事故は、警察車両が中央線を越えていますので、過失割合は基本的には警察車両:対向車=100:0です。
亡くなった方は、この交通事故の被害者です。
この方に相続人がいれば、この方の損害賠償請求権を相続して、裁判を起こすことができます。
仮に、この方が死刑判決が確定した方で、死刑が執行される場所に護送されていたときの事故であったとしても、損害賠償請求ができると思います。
それは、交通事故により死亡したという事実が消えることはありませんし、死刑が間もなく執行される予定があったとしても、法律上保護されるべき利益が失われるものではないと思います。
今回の事故は、被疑者の立場であっても、当然に、法律上保護されるべき利益を持っていますし、この損害を受ければ賠償請求もできると思います。
さて、この場合の損害は、即死ではなかったので、搬送先の病院での治療費、死亡診断書などの文書代、入院雑費、傷害慰謝料、ただ、これらは1日分ですので金額はわずかになると思いますが、それに、死亡に伴う死亡慰謝料、そして逸失利益です。
逸失利益とは、死ななければ得られたであろう利益です。
この方が殺人の被疑者であるとして、どうせ服役するのだろうから逸失利益はないという考え方もあり得ます。
ところで、有罪判決が出るまでは無罪というのが法律の原則です。
損害賠償請求を判断するのは民事の裁判所ですが、その裁判所が、この方が服役をするのだから逸失利益がないとの判断をするのは、この方の弁明を聞くこともなく、この方の有罪を認定することになるので、許されないと思います。
従って、逸失利益についても賠償対象になると思います。
ちなみに、この事故については、佐賀県に対して賠償請求をするので、民法ではなく国家賠償法の適用を受けます。
 
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