熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

損害賠償請求

離婚調停中の不貞

弊事務所は、本日まで夏期休業をいただいていましたところ、明日より通常業務を再開します。よろしくお願いします。

ところで、離婚調停中の不貞は不貞にならないのでしょうか。
そんなご質問をいただくことがあります。
ワイドショーを見ていると、そんなことをおしゃった方がいらっしゃるようです。
なるほどですね。

離婚調停中の不貞は不貞ではないという単純なものではないです。

保護法益という考え方があります。
刑法で説明するとわかりやすいですが、窃盗罪という犯罪があります。
他人の財物を窃取した者は、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金という刑罰に処せられます。
これは、他人が財物を占有している状態を保護するための規定です。
この「他人が財物を占有している状態」を窃盗罪の保護法益といいます。

不貞についていうと、家庭の平和であるとの最高裁の判断があります。
不貞により、家庭の平和が破壊されたことが慰謝料請求が認められる根拠になります。
すると、その夫婦に家庭の平和がなければ、不貞による慰謝料請求が認められないことになります。
この夫婦に家庭の平和がない状態を破綻しているといいます。
では、どのような状況があれば、破綻と評価することができるか。

不貞した人が、すでに家庭の平和がなかった、破綻していたと主張しても、なかなか裁判所は認めてくれないでしょう。
これを認めれば、おおよそ、不貞をした人が、夫婦は破綻していたと言い張れば責任を免れてしまうことになってしまいます。
不貞された人の慰謝料請求が認められることはなくなります。

破綻と評価できる根拠となる事実は、客観的に判断することができることが必要です。
別居というのはこのような事実の典型でしょう。
ただ、別居した翌日に不貞したとすると、慰謝料請求が認められる可能性は高いといえると思います。
別居がそれなりの期間継続していることが必要でしょう。

すなわち、ただ離婚調停が行われているだけでなく、その不貞が始まったときにはすでに別居がそれなりの期間継続していたことが必要と思います。
 

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