熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

雑談

「あなたの方が悪い」

「話を聞いていてあなたの方が悪いと思うことがありますか?」
そんな質問を受けたことがあります。
ないです。

司法修習生時代、珍しく離婚の依頼を受けたところ、その依頼者が悪いと思い、その依頼者に対して「あなたが悪い」といって解任されたという話を先輩弁護士から聞いたことはあります。

私は、その先輩弁護士に比べて、倫理観が乏しいのかもしれません。
ただ、私が倫理観の乏しい弁護士でこの話を終わらせるわけには生きませんので、言い訳をさせてください。

私が依頼を受けるとき、その依頼者の権利や利益をどうして守るか、その依頼者の権利や利益をどうして実現するかを考えます。
そのような考え方で依頼者のお話を聞きます。
すると、お話の内容は、2つに分けることができます。
1つは、依頼者の権利・利益を守り、実現するために役に立つ話です。
相手を攻撃する武器になり得る話です。
もう1つは、依頼者の権利・利益を守り、実現するためには邪魔になる話です。
これは、相手からの攻撃対象になるところですので、防御しなければなりません。
このように、攻撃手段、防御手段としてお話を聞きますので、そこに良い悪いという評価を加える余地はありません。
防御しなければならないところは「悪い」という評価をするところになり得るところですが、「悪い」と評価しても依頼者の権利・利益を守り、実現することには何もプラスにはなりません。
かえって、そこで思考が止まって、依頼者の権利・利益を守ることを阻害しかねません。
弁護士である私が判断者である必要はありません。
弁護士は、依頼者の権利・利益を守ることがその役割ですから。

ですので、「あなたの方が悪い」と思わないのは、私が倫理観の乏しい弁護士だからというわけではないのです。
 
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