熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

親の立ち位置

清水アキラさんが、ご長男の清水良太郎さんについて、保釈が許可されたにもかかわらず、保釈させないという判断をしたそうです。
親子関係には様々な形がありますので、十把一絡げの議論は乱暴には思います。
しかし、それでも、私は、清水アキラさんの判断には疑問を持ちます。
もちろん、親子関係に限らないのですが、相手に対して厳しい態度で接しなければならない場面はあるとは思います。
そして、その厳しい態度で接することについて、相手が、その態度が自分の利益のためになされていると考えることができるためには、その前提として、信頼関係があることが必要だと思います。
自分のために厳しい態度で接してくれているんだと、相手が自然と考えられる程度の信頼関係は必要だと思います。
留置場、拘置所にいることはとても苦痛を感じるようです。
私は、国選弁護で、ホームレスの方の刑事事件を短答したことがあります。
そのとき、その方に、留置場から早く出たいのか尋ねたところ、出たいと答えました。
中には、留置場は、寝るところや食事が保障されていて、ホームレス生活よりもずっとましな生活を送ることができる、だから、ホームレスの方は、留置場にいたいと思っていると考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そうではないようです。
留置場の中では、横になることができないそうです。
そして、常に行動を監視される環境にあります。
一般的には、1時間でも早く出たいと思うような場所です。
その場所から出すことができるのに、出さないというのです。
子どもは、そのとき、親をどのように思うでしょうか。
まさかのときの友が真の友という言葉があります。
子どもが助けを求めているときに手をさしのべない親に対し、子どもが信頼することはないでしょう。
子どもが非行や犯罪をしたとき、親は、甘やかしすぎた、これからは甘やかさないようにしようと考えることがあります。
その方は、胸に手を当てて考えたとき、本当に、子どもに甘えさせていたでしょうか。
非行少年の収容施設にお話を聞きに行ったとき、少年を甘えさせることから始めるという話を聞きました。
甘えさえるという行為にはとてもエネルギーが必要です。
きちんと子どもの話に耳を傾ける、時間も使いますが、子どもを掛け買いのない存在と思う気持ちが必要です。
単に、欲しいというものを買い与えるだけで、子どもの話をまともに聞いていなければ、子どもは、自らが掛け買いのない存在とは思えないでしょう。
自らを掛け買いのない存在と思えない子どもが他人を大切にすることができるわけがないですし、自らを大切な存在と考えることができないのですから、薬物犯罪に対する抵抗も生じにくいといえます。
お子さんが非行や犯罪をしたときには、親御さんには、お子さんを見捨てない、お子さんが掛け買いのない存在であるという明確なメッセージを送ってもらいたいとお思います。
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