熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

離婚

世間をご存じない。

先日、中国地方にある家庭裁判所に行きました。
離婚調停と婚姻費用分担調停を申し立てていました。
申立てに際して、遠隔地でしたので、電話会議を希望していました。
ところが、出頭するように求められました。
その家庭裁判所まで、新幹線を使い、私と申立人である依頼者で行くと、往復5、6万円の費用がかかりました。
その依頼者の方は、決して生活にゆとりがある方ではありませんでした。
かつ、相手からのDVにより、熊本の裁判所から保護命令が出ていました。
中国地方にある家庭裁判所では、部屋などの私たちに配慮をしてくれました。
そして、調停が終わり、帰るときに、その家庭裁判所の最寄りのバス停で午後4時30分に来るバスに乗って、新幹線の駅に向かうことを伝えて家庭裁判所を出ました。
そして、最寄りのバス停でバスを待っていました。
私の経験では、バスが、バス停に書かれている時刻通りに来たことがほとんどなかったのですが、そのバス停でも、バス停に書かれている時刻になった午後4時30分になっても、乗るべきバスは来ませんでした。
ところが、私たちの目の前を相手が運転する車が通りました。
相手が私の依頼者をにらんで通っていったそうで、私の依頼者は、とても恐怖を感じていました。
私は、この件、すなわち、①電話会議の申立てを行っているにもかかわらず、生活に余裕のない当事者に、5、6万円の費用をかけさせて、その家庭裁判所まで出頭させたこと、②お願いしていたにもかかわらず、相手を早めに家庭裁判所から出したことの2点について、その家庭裁判所に抗議をしました。
すると、家庭裁判所は、以下の通り答えました。
①については、第1回の調停は、調停委員との顔合わせが大切であり、申立人が生活に余裕がないなんて想像もできなかった。
②については、担当の裁判官も担当の書記官もバスを利用したことがない。これは、バス停の時刻表に記載されている時刻通りにバスが来ることができないなんて想像だにできないという意味でしょうか。
その家庭裁判所には、離婚調停だけでなく、生活費をもらえなくて困っているという婚姻費用分担調停も申し立てています。
それなのに、裁判官は、私の依頼者にとって、5、6万円の金額ははした金だと思ったようです。
もちろん、私が担当している離婚調停には、第1回調停から電話会議であるものが複数あります。
その経験、そして、私の依頼者の経済状況から、私は、私の依頼者に余分な負担をかけないために、電話会議の申立てをしたのです。
それを、裁判官は、あっさり無視したのです。
そこには、何の想像力もありませんでした。
しかも、驚いたことに、裁判官や書記官は、バスを利用したことがないということです。
私は、酒宴が予定されているときには、自宅に乗用車をおいて、バスで会場に向かいます。
それに限らず、様々な場面でバスを利用します。
しかし、担当の裁判官、書記官は、バスを利用したことがないということです。
その家庭裁判所がある町では、バスが唯一の公共交通機関です。
そのような町なのに、担当の裁判官、書記官は、バスを利用することがないそうです。
裁判官、書記官が、浮世離れをした裕福な生活をしていることはわかりましたが、家庭裁判所の役割としては、もう少し庶民の生活を想像することはしてもよいのではないでしょうか。
 
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