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雑談

贔屓の引き倒し

「贔屓の引き倒し」というのは、贔屓をしすぎて、かえってその人を振りにすることをいうのですから、正確ではないのですが、ある民放局のワイドショーを見ていると、貴乃花親方を贔屓しすぎて論理破綻を起こしているように思えます。
貴乃花親方は、名横綱であり、人気も高いので、贔屓したコメントの方が視聴者が喜ぶと考えるのは理解できます。
ただ、貴ノ岩と日馬富士の事件と、日本相撲協会と貴乃花親方の関係を混同しているのが、論理破綻の原因だと思います。
貴ノ岩と日馬富士の事件のみを見ると、実に単純です。
貴ノ岩は傷害事件の被害者であり、日馬富士は傷害事件の加害者です。
貴ノ岩は貴乃花親方の弟子ではありますが、貴乃花親方は、この傷害事件の当事者ではありません。
無関係といっても良いでしょう。
弟子がやられたんだから親方が黙っているわけにはいかないというのは、任侠の世界の理屈ではないでしょうか。
少なくとも、貴乃花親方は、この傷害事件の被害者ではありません。
件のワイドショーを見ていると、貴乃花親方を、この傷害事件の被害者と評価しているのではないのかという印象を受けてしまいます。
他方で、日本相撲協会と貴乃花親方との関係は、組織の論理で考えられるべきでしょう。
一般企業では、「ホウレンソウ」が励行されています。
報告、連絡、相談です。
何か問題を発見したとき、問題になりそうなことに気づいたとき、報告・連絡、相談をする。
これが一般社会では当たり前になっています。
貴乃花親方は、日本相撲協会の責任ある立場にある方の中で、もっとも早く、傷害事件に気づいた方のはずです。
すると、警察に通報するとともに、日本相撲協会にも報告するべきではなかったでしょうか。
警察から連絡が行くと思っていたという説明で納得する企業はほとんどないのではないでしょうか。
さらには、貴乃花親方は、日本相撲協会の理事の立場にいました。
一般企業でいえば、取締役です。
取締役が、その企業に関する問題を発見したのに、これを報告しなければ、非難されるのではないでしょうか。
さらには、貴乃花親方は、理事でありながら、日本相撲協会の調査に非協力的な態度をとっている様子がマスコミで流されています。
企業の調査に協力しない取締役がいれば、解任されることも当然にあり得ます。
貴乃花親方が傷害事件の被害者のような扱いをして、日本相撲協会の処分を非難することには、論理破綻の印象を受けます。
 
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