熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

刑事事件

報道人に矜持はあるでしょうか。

熊本県天草市で生後4ヶ月の乳児の脳に障害が生じた件でその父親が傷害の疑いで逮捕されたことが、全国ニュースにまでなって、大々的に報道されました。
しかし、この父親については、不起訴処分となりました。
逮捕されたときの報道に比べ、不起訴処分のニュースのなんと小さいことか。
警察は、有罪を認定する機関ではありません。
有罪と判断するのは裁判所です。
警察は、怪しいと警察が思った人を逮捕しているに過ぎません。
今回の逮捕も、警察・検察の思い込みによる見込み捜査、自白獲得のための逮捕に過ぎませんでした。
そして、何人も有罪判決を受けるまでは無罪であるという原則が刑事裁判にはあります。
これは、刑事手続きにおける最も重要な原則です。
ところが、ある番組のキャスターに及んでは、この父親の年齢が若いことを取り上げ、子どもを育てるには幼いとまで言ってのけています。
完全に犯人扱いです。
このキャスターには、この父親が犯人であると判断する根拠はあったのでしょうか。
繰り返しますが、逮捕されたという事実は、逮捕された人が犯人であることの根拠にはなりません。
このキャスターは、不起訴処分になった父親について、プライドある報道人として、どのようなコメントをされるのでしょうか。
このキャスターに限らず、報道機関は、逮捕の報道と同等の紙面・時間を費やして、自らの報道によりその名誉を失墜させた方の名誉回復に努めるべきです。
報道機関が、警察・検察のスポークスマンに成り下がっているのでなければ、ですが。
 

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