熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

交通事故

直進車の過失

2人の園児が犠牲になった滋賀県大津市の交差点での巻き込み事故については、犠牲になった園児の親御さんの心情を察するにあまりあるものがあります。
私も、交差点での巻き込み事故の被害者の損害賠償請求の依頼をいくつか受けたことがあります。
それらのうちの1人は、高次脳機能障害の後遺症を残す方でした。
さて、この事故のような類型の場合、車同士の基本的過失割合は、直進車20:右折車80です。
この事故の直進車の方は、左にハンドルを切ったけど避けきれなかったといわれているそうです。
このような場合では、運転していた方に落ち度(過失)があります。
車が動いていれば過失がある。
そのようにいわれる方もいらっしゃるようです。
そうではないと思います。
中央線を越えて逆走してきた車と衝突した場合、自分の車線を走行していた車を運転していた方には過失はありません。
車は動いていましたけど。
過失というのは、結果を予見できて、回避することもできたにもかかわらず、結果を生じさせたことをいいます。
今回の大津市の事故のような交差点での直進車と右折車の交通事故についても、たしかに右折車には直進車の進行を妨害してはならないという道交法上の義務はありますが、右折車が直進車の進路を妨害して右折を開始するはあり得ることですので、予見することができたといえます。
すると、交差点で右折車を見つけた直進車は、減速し、危険を感じたならば停止をすることで、右折車と衝突することを回避することができます。
それにもかかわらず、漫然と車を走行させて右折車と衝突したのですから、直進車にも20%の過失が割り振られることになります。
大津市の事故でも、ハンドルを切って避けようとするのではなく、車を停止させて事故を回避しようとしていれば、今回ほど悲惨な事故にはならなかったような気がします。
ちなみに、このような巻き込み事故の被害者は、事故に関わった車の双方、または片方に対し、受けた損害の全額について、賠償請求をすることができます。
 

一覧ページに戻る
top

熊本の町医者的法律事務所です。
法律の専門家に
お気軽にご相談下さい。