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刑事事件

逮捕の根拠

金曜日の朝に槇原敬之さんが覚醒剤所持の疑いで逮捕されたというニュースが流れました。
そのニュースを伝える朝のワイドショーで、MCの方が、確かな根拠があるのだから裁判所は逮捕状を出すでしょうみたいなことを言っていました。
確かに、疑いがなければ逮捕をしないでしょう。
ただ、手続の段階において、この「疑い」のレベルに違いがあります。
有罪判決を下す段階においては、裁判官の内心において「疑い」は「確信」となっています。
起訴段階では、検察官の中は有罪判決と同程度の「疑い」という言い方をする方もいらっしゃいますが、刑事裁判を維持できる程度の「疑い」があれば足りるという理解が一般的です。このレベルの「疑い」は有罪判決を下す程度のものよりも低いものです。
すると、逮捕段階では、逮捕が許される「疑い」は、起訴段階よりも低いもので足ります。
それに、逮捕は、捜査の初期でなされますので、それほど資料が収集されていないことの方が多いと考えられます。
逮捕しておいて、資料を収集する方が多いです。
もっと言うならば、自白を獲得するため、逮捕することもあります。
私の経験の中には、ほとんど証拠もなく逮捕して、ひたすら自白を求めたものがあります。
結局、その方は起訴されることもありませんでした。
そのような場合でも、すなわち確かな根拠がなくても、裁判所は逮捕状を出します。
件のワイドショーでは、コメンテーターの弁護士が、裁判所は請求されれば逮捕状を出さないことの方が珍しいという趣旨のことを答えていました。
きっと、件のワイドショーは、誤った認識を改めてもらうため、わざわざMCの方に先ほどの発言をさせたのでしょう。
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