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離婚

面会交流に関する最高裁令和3年3月29日決定について

最高裁第一小法廷が,令和3年3月29日に,祖父母に面会交流審判の申立権がないとの判断を示しました。

面会交流のやり方については,当事者に合意が成立しないとき,家庭裁判所の調停で協議して合意を形成しますが,そこでも合意ができないときには裁判官による審判がなされます。

ここで協議するのは,面会交流のやり方だと思います。
面会交流を行うこと自体は,原則的に言えば,自由だと考えています。

人と人が会うことは制限されてはいません。
もちろん,会いたいと思っても,相手の人が会いたくないと拒絶すれば会うことは難しくなります。
この意味では,相手に,ご自身と会うように強制することはできないと思います。
基本的人権の理解で,自由権という言葉が使われることがあるので,自由と権利は同じものとの理解のようにも思えますが,自由と権利は違うと思います。
会いたいと思う相手に会うことに制限が加えられていない状態は「自由」の状態です。
相手に対し,ご自身と会うように義務付けをすることができると,「権利」の状態になると考えます。
人と会うと言うことは,相手にご自身と会うように義務付けをすることができないということで「権利」でありませんが,制限されていないということで「自由」であると思います。

親子や,祖父母と孫の関係も同様だと思います。

父親・母親が我が子に会うことに制限はないと思います。
祖父母が孫に会うことにも制限はないでしょう。
「自由」です。

ただ,監護している親に何の相談もなく会いに行くと,留守で無駄足になることもあるでしょうし,そもそも,監護している親から面会を拒絶されるかもしれません。何とかお子さんと会えても,そのことがお子さんのストレスになることも考えられます。また,どこかに連れて行くと,未成年者拐取罪に問われるリスクもあります。

そこで,監護している親の納得や協力を取り付けた方が,お子さんに会いやすくなります。

これが,面会交流の調停や審判を利用することのメリットだと思います。

今回の最高裁の決定も,祖父母が孫に会う自由を制限しているのではなく,審判手続を利用できないといっているに過ぎないといえると理解しています。

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