熊本の弁護士|交通事故,離婚の山崎法律事務所

交通事故

北関東道幅寄せ事故

北関東自動車道のインターチェンジの分岐のガードレールに乗用車が衝突し,4人が死傷した交通事故で,群馬県警は,幅寄せして交通事故を誘発したとして,男性を逮捕したそうです。
真偽の程はまだわかりませんので,とりあえず,報道されている事実を前提にお話をしていきます。
言葉を選ぶのが難しいのですが,他人に誘引された交通事故ということで,運転していた方の遺族の方にとっては,心のおもりが少しは軽くなったのではないでしょうか。
今回,幅寄せした乗用車は,ガードレールに衝突した乗用車に接触していませんが,このように,接触していなくても,接触して交通事故を起こしたと同旨できる場合,その誘引した乗用車の運転手にも責任が生じます。
今回は,過失運転致死傷と救護義務違反などで逮捕されましたが,これらは刑事上の責任でして,もちろん,民事上の責任,すなわち損害賠償責任も負います。
すると,過失割合も検討します。
一般的に,高速道路で,追越し車線から走行車線に進路変更を仕様とする車両に,後続する直進車が衝突するとき,基本過失割合は,車線変更車70:後続直進車30となります。
そして,今回の事故は,分岐点付近であったので,後続直進車は,追越し車線からの車線変更を予測するべきであるということで,10不利に修正され,車線変更車60:後続直進車40になります。
もちろん,車線変更車が合図をしてないとか,合図遅れがあったり,車線変更車に著しい過失や重過失があると,後続直進車に有利に過失割合が変更されていきます。
ところで,今回の事故では,車線変更車に救護義務等違反がありますが,これは,慰謝料の増額事由になると思います。
このように,後続直進車にもそれなりの過失が割り振られるのは,前方を走行している車両が適法に進路変更の合図を行っている場合には,後続直進車にとって,前方を走行している車の進路変更を察知して適宜減速などの措置を講ずることにより衝突を回避できるからです。
すると,この前提を欠くときには,この基準は適用されないとなります。
例えば,後方から進行してきた車両が,直進車を追い抜いた直後に進路変更したような場合,後続直進車に取っては,たとえ急制動をしたとしても,避けようのない交通事故になりますので,このような場合,直進車に過失はないといってもよいと考えます。
北関東自動車道の幅寄せ事故はどのような事故だったのでしょうか。
この点を意識した報道はなかったように思われます。
どのように交通事故が起こったかの状況は,損害賠償を請求したり,示談の話をしたりするとき,とても大事な情報になります。
この状況を客観的に記録できるのがドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーがあればと思う案件もあります。
是非,ドライブレコダーをつけられるべきだと思います。

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