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交通事故

靴屋に車が突っ込んだニュース

4日午後7時ころに熊本市中央区の靴店に突っ込んだ車が,その衝撃で外れた窓を載せたまま走り去るという事件が起こりました。
幸いにもけが人はいなかったそうです。
けが人がいれば人身事故ですが,けが人がいなければ物損事故です。
自動車に衝突した物損事故の場合,その衝突された自動車の修理費とその自動車の同年式の中古車価格を比べます。修理費用の方が中古車価格と比べて高い場合には,経済的全損として,中古車価格で賠償すれば足りるとされています。被害者の立場では納得できないことではあります。
建物の場合,同年式の中古物件という概念がないので,そのような処理はされません。建物はその立地などで同一物が存在しませんので,中古物件価格という物を考える必要がないのです。そして,相当な範囲の修理であれば,修理費用から耐用年数が伸びたと考える期間分の減価償却をする必要はありません。
今回の事故では大きな窓が外れていますので,警備をつける必要がありますので,この警備費用も損害として賠償請求ができそうです。
そして,今回突っ込まれたのは店舗ですので,休業を容疑なくされた期間についての営業損害を賠償請求できます。
これは,営業車が被害に遭ったときにも認められます。
さらに慰謝料。
物損では,原則として慰謝料の請求は認められていません。
物損の場合,修理や買換えがなされれば,損害が回復するとか考えられているからです。
ただ,最高裁昭和42年4月27日第一小法廷判決は,財産的損害を受けたに過ぎない場合でも慰謝料請求を認める余地があるとの判断をしています。
もっとも,住宅に車が突っ込んだときに,すんでいた人が身の危険を感じたり,仮住まいを余儀なくされたりするので,慰謝料の請求が認められることがあります。
また,ペットが被害を受けたときにも,慰謝料が認められたりします,ペットを家族の一員と考えている方も多く,その精神的苦痛を考えることができるからと思います。
さらには,交通事故の態様やその後の加害者側の対応が悪質であるような場合,慰謝料が認められる場合があります。
大きな窓を載せたまま,現場を離れて逃げた行為を裁判所がどう評価するかだと思います。
しかし,どうして,大きな窓を載せたまま3kmも走行したのでしょう。
驚いて気が動転したのでしょうか。

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